「都内で働くただのOL」として、YouTubeやTikTokで活動するなまはむこ。動画で見せる日常感あふれる姿が共感を呼び、SNSの総フォロワー数は100万人を超えている。
動画コンテンツで活躍を続ける彼女だが、そのルーツは意外にも中学生時代に出会った「ニコニコ動画」にあった。彼女が経験したインターネット黎明期とは。(前後編の前編)

【写真】動画コンテンツで活躍するなまはむこの撮り下ろしカット【4点】

――地元・三重県時代のお話から伺えればと思います。配信との出会いは中学生のときだったんですよね。

なまはむこ そうです。ニコニコ動画(略称:ニコ動)の生配信機能が始まったのがちょうど小、中学生ぐらいのときで「なんだこの機能は?」みたいな感じで触ってみたのが、インターネットで何かを発信するようになった最初のきっかけです。

――小学生でニコ動に親しんでいたというのは、当時としては早熟な感じがします。

なまはむこ 小学校の頃からずっと一人でニコ動を見ていました(笑)。ボカロとか、俗に言うザ・オタク文化みたいなものに触れる入り口でした。

――昔からオタク気質だったのでしょうか。

なまはむこ 両親からは「ちょっと変わった子ではあった」と聞いています。女の子が好きになるもの、プリキュアシリーズはもちろん好きでしたが、それよりはデジモンや戦隊モノ、レンジャーのほうに夢中になっていました。


――確かに女の子にしては珍しいですね。どういった経緯で戦隊モノやレンジャーに興味を?

なまはむこ 一人っ子なのでお兄ちゃんの影響というわけでもなく、周りも女の子の友だちが多かったので理由はわからないんですけど、なぜか好きでした。今思うと、機械的なものが好きだったんだと思います。レンジャーものやライダーものって、ちょっとメカっぽい要素が多いじゃないですか。その流れで、家にパソコンが届いたときもすごく興味が湧いて。父のパソコンを一人でカチャカチャいじっていたら、ニコニコ動画に出会ったんです。

――まさに自らディグって見つけた宝箱のような感じだったんですね。

なまはむこ 本当にそうでした。当時のインターネットはまだ未知の世界だったので、ディグるほど楽しいものがいっぱいあったんです。それが楽しくて、つい夜更かしして両親に怒られたりもしましたね(笑)。まだTwitterもインスタもない、mixiがあったかな……ぐらいの時代。モバゲーも流行っていました。


――そんな中、中学生にしてご自身で配信を始めたというのがすごいです。ちなみに、ご両親の許可は取っていたんですか?

なまはむこ 全く取ってないです(笑)。実は、その頃ブログで海外に住んでいる同い年の女の子と知り合って、その子とビデオ通話をするために、両親にねだってウェブカメラを買ってもらっていたんです。偶然にも、すぐに配信ができる環境が整っていたんですよね。

――すごい偶然です。

なまはむこ そうですよね。「さあ、やるぞ!」と意気込んで始めたというより、「このボタン押してみちゃおう。あ、画面に自分が映った。コメントが流れてる、なんで?」みたいなところから始まりました。

――しかし、当時のインターネットは今よりも「顔を出すのは怖い」という風潮が強かったように思います。

なまはむこ まさにその頃のインターネットは「実名なんてありえない」という風潮でした。
だからこそ、中学生が顔出しで配信しているのが珍しかったみたいで、ニコ生がちょっと盛り上がったんです。
そのとき作ったコミュニティの参加者は、最終的に15000人くらいまでになりました。

――ご家族の反応はどうでしたか?

なまはむこ うちの親は寛容で「なんかやってるな」くらいの感じでした。ただ、一緒に住んでいた祖母だけは心配だったみたいで……。私が夜中に2階の部屋で一人で喋っている声が1階まで聞こえるので「もしかしたら精神的に病んでしまったのかもしれない」と本気で心配していた、という話を後に母から聞かされました(笑)。当時はまだライブ配信という名前すらなかった時代なので、画面に向かってひとりで話している姿は相当不思議だったと思います(笑)。

――当時の経験が今に活きている部分もありますか?

なまはむこ もちろんです。この経験があったからこそ、SNS活動はもちろんのこと今の会社員としての仕事にもつながっていますし早いうちにインターネットとの上手な付き合い方や距離感を知れたことは今の私にとっての大きな財産になっています。あの頃寛大な心で受け入れてくれた両親には本当に感謝でしかないです。

▽なまはむこ
12月23日生まれ、三重県出身。「都内で働くただのOL」として、YouTubeやTikTokを中心に動画投稿。ぼっち旅やVlog、料理と晩酌を楽しむ動画など飾らない日常が支持を集め、TikTokフォロワー70万人、YouTube登録者22万人を超える。 2025年2月には沖縄ロケで撮影した1st写真集『なまっぽい。
』(双葉社)を発売。今後もグラビア活動に意欲を見せている。

【後編】なまはむこが貫く“都内で働くただのOL”「フィクションになってしまったら私は終わり」
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