日曜劇場『ザ・ロイヤルファミリー』(TBS系)は物語が終盤に差し掛かってきたが、その中でSnow Man・目黒蓮の「馬オタク」ぶりが凄いと話題になっている。

【関連写真】「泣ける」の声が続出の『ザ・ロイヤルファミリー』【5点】

同作はこれまで、妻夫木演じる主人公・栗須栄治を中心に、人と人、馬と馬、そして人と馬の繋がりを描いてきた競馬界が舞台の壮大なストーリーだ。
目黒は、序盤こそ「本当に重要な役どころ」と明かされるのみで出番が少なかったが、第7話を境にその演技への注目度が一気に高まった。

会社社長で馬主である山王耕造(佐藤浩市)の隠し子として登場した目黒演じる中条耕一は、母親思いの好青年だった。だが、その母親が病死した後、突如援助を申し出てきた耕造とその秘書・栗須に対しては突き返すような態度を示してきた。謝罪も援助もいらないとし、耕造の馬を継ぐことも拒否していた耕一だったが、溜め込んだ思いを一気にぶちまけるシーンは圧巻だった。

栗須に対し堰を切ったように話し出すと、「血統ってどれくらい重視しています?」と問い詰め、栗須に「まぁ…」と返されると、「えっ、まぁまぁまぁじゃないです!まぁじゃないです!」と早口でまくしたてる。眼鏡に素朴な服装の耕一は、リュックから物凄い勢いでパソコンを取り出し、栗須や耕造達にデータを元に血統の重要性を説き伏せる「馬オタク」、「血統オタク」ぶりを爆発させた。

このシーンを機に、クールな青年に見えた耕一の本性が表れ、SNS上ではなぜトップアイドルである目黒があれほどまでにオタクの演技が上手いのかと話題になった。本来、目黒は185㎝と抜群のスタイルで、FENDIやブルガリなど世界の一流ブランドのアンバサダーを務めている。スーツの着こなしも完璧で、その表情は自信に満ちている。

しかし、病に伏した馬主・耕造の代理として競馬場を訪れた耕一は、目黒と別人のように完全にスーツに着られていた。姿勢も悪く、どこか怯えていて、リュックを背負ったそのなで肩は極端に頼りなく見える。スーツのサイズもおかしく締まりがない。
慣れない場所にやや挙動不審な感じも、自分が突き詰めているもの以外は不得手とするオタクっぽい。

こうした目黒の徹底した「馬オタク」ぶりは、Snow Manや目黒に興味の無かった層にも刺さり始めている。

まずは競馬ファンだ。日曜劇場の題材が競馬と分かり、それをきっかけに競馬が注目されることを期待していた競馬ファンだったが、目黒の「ガチ血統勢」ぶりを見て、驚きつつも共感し、目黒に心奪わている。

また、これまで目黒の作品をあまり見たことがなく、アイドルの延長線上で芝居をしていると思っていたドラマファンも、目黒にここまでの演技を見せられ、一気に虜になっているようだ。

ドラマの出演自体が少なかった目黒だが、2022年の『silent』(フジテレビ系)で難聴の青年を好演し、役者として大ブレイクした。ただ、以降は主演を務めることが多かったため、目黒に興味が無いドラマファンはそれらを視聴してこなかったようだ。

しかし今回は、各期で最も注目を集める日曜劇場において、妻夫木と佐藤の重厚な演技が物語を引っ張ってきており、すでに視聴者がしっかりついている段階で目黒が登場した。特別目黒を見る予定ではなかった視聴者も、彼がこのドラマの世界観に自然と入り込み、アイドルとは思えない柔軟な演技を見せたことで、目黒の役者としての凄みを痛感することとなった。

第7話では、亡くなった耕造に変わり耕一が相続馬限定馬主となり、第8話では耕一が栗須や調教師らチームと衝突しながらも結束するまでが描かれた。これまで主演・妻夫木の二人三脚の相手は佐藤だったが、入れ替わるようにそれが目黒となった。

その目黒だが、来年にはエミー賞18冠を達成したドラマ『SHOGUN 将軍』(ディズニープラス)のシーズン2に出演が決定している。
さらに、浜辺美波とW主演の映画『ほどなく、お別れです』、世界的人気漫画の実写映画『SAKAMOTO DAYS』と2本の主演作の公開が控えており、役者として大きく羽ばたこうとしている。

『ザ・ロイヤルファミリー』を通じ、日本のドラマや映画界を牽引している佐藤から役者魂を「継承」したであろう目黒。20年に渡る今作の物語がどんな結末に導かれていくのかは、彼が演じる耕一が鍵を握っていると言っても過言ではない。耕一、そして目黒の成長から目が離せない視聴者が続出しそうだ。

【あわせて読む】『ザ・ロイヤルファミリー』第5話で視聴率V字回復 目黒蓮が動かしたドラマの核心
編集部おすすめ