『KUNOICHI』にも出演、SNS総フォロワー数82万人超のちなぷぷが整形する理由「自分という商品を良くする努力」

「銃声バレー」と称される動画が2000万再生を突破するなど、TikTokを席巻するクリエイター・ちなぷぷ。その勢いはSNSに留まらず、先日放送された女性版SASUKEの『KUNOICHI』（TBS系）にも出場するなど活動の幅を広げている。常に全力で突き進む23歳の素顔に迫った。（前後編の後編）

【写真】人気動画クリエイター・ちなぷぷの撮り下ろしカット【12点】

――先日放送された『KUNOICHI』へ出演されていましたね。大きな挑戦だったと思いますが、いかがでしたか？

ちなぷぷ　めっちゃ楽しかったです！『KUNOICHI』挑戦に向けて1ヶ月間、真剣に食事制限と筋トレ、練習を重ねて、体重も4kg落として本気で臨みました。でも、『SASUKE』や『KUNOICHI』って、当日に新エリアが発表されるんですよね。今回も一箇所目が「プリズムシーソー」っていう新エリアで、当たり前に練習のしようがなかったですし、前の選手の成功例や失敗例も十分に分析できないまま、自分の番が来ちゃって……。結果、ファーストステージの1個目で落ちました。

――バラエティ的な「おいしさ」を狙ったわけではなく、本気でクリアを目指していたと。

ちなぷぷ　もちろんです、ガチです！でも、私なんかよりずっと長い時間をかけて準備してきた方々も同じところで落ちていて、私が泣いて悔しがるのはおこがましいなと思ったので、表では「また来年も挑戦させてください！」って元気に振る舞ってました。けど、心の中は悔しさでいっぱいでしたね。

――そもそも、なぜ『KUNOICHI』に出ようと思ったんですか？

ちなぷぷ　もともと運動が好きだったのと、昔から『SASUKE』が大好きだったんです。あと、これまでSNSに投稿した動画へのコメントで「ガタイがいい」「いい足してる」と言われることが多く、自分でも「確かにそうだな」と（笑）。もしかしたらこの体を活かせる場所かもしれないと思いました。

――運動でいうと、最近はベンチプレスにも挑戦されているとか。

ちなぷぷ　それも『KUNOICHI』がキッカケで仲良くなった、パワーリフティング選手の野村優ちゃんに教えてもらって挑戦しました。そしたらトレーニングなしでデッドリフト80kg、スクワット60kgできちゃったんですよね。これ初心者にしては持ち上げられたらしくて、「新人大会とか出れば？」って（笑）。今後は大会に向けて練習しようかなって思っています。

――現在、フリーで活動されていますがその理由は？

ちなぷぷ　全部自分で決められるのがフリーの魅力ですよね。やりたい企画も、撮りたい動画も、全部自分の意思でできる。この「全部自由」っていう環境が、私にとって合っているんだと思いますね。

もちろん人間関係もそうです。例えば好きなクリエイターさんを見つけたら、とりあえずインスタをフォローして、フォローが返ってきたら「ご飯行きましょう！」って男女関係なく自分から“ナンパ”しに行きます（笑）。それで繋がった友達はすごく多いですね。自分からしたら、画面の向こうで見ていた“推し”と繋がれる世界線なんですよ。

――ご自身からアクションするのが得意なんですね。事務作業などもご自身でされるのでしょうか。

ちなぷぷ　自分はクリエイティブな仕事の部分はもちろん、事務作業が好きなので、企業さんや代理店さんとのやりとりや関係性の構築、経理みたいな内容の作業が楽しいまであるんですよね。元公務員志望ですしね。なので、自分が頑張れば頑張るだけお仕事が増えるのが歩合制の仕事で上手く行ってる、みたいな感覚で楽しくてしょうがないです。ただ、今後はバラエティ番組などにも挑戦したいとは思っているのですが、そうなると事務所所属はした方が可能性は広がると思っているので、上手く妥協点で一緒にお仕事してくれる事務所さん、もしいたらぜひ！よろしくお願いします！！

――美容にもすごく気を使われていて、整形についてもオープンにされていますよね。

ちなぷぷ　昔からSNSに触れてきたので、「可愛い」への憧れがすごく強かったんです。これは他人に強要するわけじゃなく、あくまで自分の中での話なんですけど「可愛くなるのが当然でしょ」っていう、ちょっとした呪いみたいなものがありました。

――活動を始めてから、その思いは強くなりましたか？

ちなぷぷ　そうですね。動画は、自分が盛れてないと載せたくないですね。そんなんだったら、加工に頼らなくてもいいし、いつ撮られても大丈夫な顔になった方が楽じゃないですか。そう思って高校2年のときに自分で稼いだバイト代で二重整形しました。上京してからは鼻とか輪郭など、いろいろやりましたね。これはSNSで活動する上で“自分という商品”を良くする、努力の一つだと思っています。

――公言することへの抵抗や、批判に対する怖さなかった？

ちなぷぷ　批判的なコメントもありますが、基本的には無視です（笑）。だって、整形って完全に「自己満」じゃないですか。他人に何を言われても関係ないかなって思っちゃいます。

――ちなみにご家族の反応は。

ちなぷぷ　高校生のときの二重は、同意書が必要だったので母親にだけ言いました。それ以降は……たぶんバレてるとは思うんですけど、親から何も言われないので、こっちからも言う必要ないかなって（笑）。年に1回くらいしか帰省しないし、「顔変わった？」って言われても「メイクだよ～」ってごまかしています。嘘はついてないですよ、メイクも変えてるんで！

――これから挑戦したいことはなんでしょう。

ちなぷぷ　まずは、自分の好きなことを全部仕事にしたいです。映画も海外旅行も、ご飯もお酒も大好きなので、そういう好きなものに関わるお仕事を、一つも取りこぼさずに全部やりたい。そして、昔から好きなバラエティ番組にもたくさん出てみたいですね。スマホの画面から飛び出して、テレビや映画の世界に行きたいです。

――具体的な数値目標などはありますか？

ちなぷぷ　私、計画を立てると、達成できなかったときにすごく挫折しちゃうタイプなんです。だから、ちなぷぷとしての目標は、すごくシンプルに「行けるところまで行く」。どこまで行けるか分からないですけど、その限界まで走り続けられたら嬉しいなって思います。

▽ちなぷぷ
山梨県出身。2002年7月15日生まれ、23歳。大学在学中にTikTokでの活動を開始。「銃声バレー」動画が2000万再生を突破するなど注目を集める一方、『KUNOICHI』に出場するなど多彩な一面も持ち、SNSを始める前は公務員を目指していたという意外な過去も。趣味は映画鑑賞、海外旅行、お笑い番組を見ること。「行けるところまで行く」をモットーに、フリーのクリエイターとして活動の幅を広げている。

【前編】SNS総フォロワー数82万人超・2000万再生記録の動画クリエイターが明かす発想源「軸は流行×自分のアイデンティティ」