女優の夏帆と俳優の竹内涼真がW主演を務めた『じゃあ、あんたが作ってみろよ』(TBS系)が12月9日、最終回を迎えた。世帯平均視聴率(関東地区、以下同)は8.7%と、同ドラマの最高視聴率を最終回で更新した格好だ。


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10月7日に放送された初回視聴率は6.3%と平凡な数字だったが、翌週には7.0%まで数字を伸ばすと、11月11日放送の第6話では8.1%を記録。TVerのお気に入り登録人数も早々に100万人を突破し、最終回翌日の登録人数は174万人を超えた。これは前週から約5万人増えており、最終回まで視聴者を飽きさせずに走り切った証左だろう。

視聴者に支持された理由としてまず挙げられるのは、竹内が演じた主人公・海老原勝男のキャラクターだ。長身イケメンで仕事もできる“ハイスペック男子”ではあるが、「料理は女が作って当たり前」という昭和的な価値観を隠そうともしない「化石男」の勝男。そんな一面が職場の後輩にも敬遠され、家に帰れば彼女の山岸鮎美(夏帆)の料理にもダメ出しを繰り返す。

ついに我慢の限界に達した鮎美は勝男に別れを告げて部屋を出て行くが、ここから勝男は変わり始める。自分がなぜ鮎美にフラれたのかを真摯に考え、彼女がどれほど苦労と工夫を重ねて料理を作ってくれていたかに気づく。会社の後輩たちに対しても、自分の考えを押しつけていたことに徐々に気づき、彼らとの関係も改善していく。

ダメ男ではあったが、努力して変わろうとする勝男の姿に、視聴者からは「応援したくなる」と共感の声が集まったのだ。

変わったのは鮎美も同様で、自分の考えを言えない性格を徐々に改め、自立した女性へと変わっていった。互いに変化した二人がヨリを戻すのかーーこの点がドラマ終盤の見どころの一つになり、最後まで視聴者を惹きつける要因となったようだ。


最終回終了後、竹内は自身のインスタグラムに、ドラマの舞台でもある高円寺の商店街を颯爽と歩く姿を投稿。視聴者からは「新たな代表作になったね!」といった声が寄せられているが、同ドラマの主演はもともと別の俳優が務める予定だったことが報じられている。

その俳優とは、2021年のNHK大河ドラマ『青天を衝け』で主演し、今年は映画『国宝』への出演で話題となった吉沢亮だ。吉沢は昨年末、酒に酔って自宅マンションの隣の部屋に誤って侵入するという不祥事を起こし、この影響で同ドラマを降板。代役として竹内に白羽の矢が立った。

吉沢にとっては痛恨の出来事だったが、竹内はこのチャンスを見事につかんだ形だ。かつて川口春奈沢尻エリカの代役に抜擢され、一気に売れっ子女優へと成長したように、竹内も今回を機にさらに大きく成長してほしいところだ。

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