気象情報会社ウェザーニューズが制作・配信している生動画番組「ウェザーニュースLiVE」で、朝・昼・夜と一日を通して最新の気象・防災情報を伝えているウェザーニュースキャスターたち。発売中の総勢12名のウェザーニュースキャスターが登場する『ウェザーニュースキャスターカレンダー2026』から、福井テレビアナウンサーを経て、現職に就いた1年目の田辺真南葉さんに、これまでのキャリアを中心に話を聞いた。
(前後編の前編)

【写真】ウェザーニュースキャスターとして活躍する田辺真南葉の撮り下ろし【11点】

――小さい頃からクラシックバレエに打ち込んでいたそうですね。

田辺 2歳半から習い始めて、週8回のペースでレッスンに通うくらい打ち込んでいました。でも18歳の時にケガをしてしまって、手術をするにしてもリハビリの期間が必要で……。バレエを続けるかどうかという選択を迫られた時に、違う道を考えるようになったんです。

――いつ頃からアナウンサーを目指していたんですか。

田辺 明確になったのは大学に入ってからです。日本大学の芸術学部に進学したんですが、放送というものを学ぶ学科だったんです。入った時は裏方に行こうと、動画編集ソフトの「Premiere」や「Final Cut」を学びたいと思っていました。テレビで働く方々を見ていて、高校生ながらに「これからはSNSの時代だな」と思い始めていたんです。でも当時は、テレビからの情報のほうが周知力も高かったので、テレビで学んだほうが人としても厚みが出るなと思いました。アナウンサーという職業を選択することで、継続して自分がやりたいことができるなと思ったんです。

――なぜアナウンサーを選択したのでしょう。


田辺 クラシックバレエをやっていた頃からずっと、表に立つことをやってきたので、出たがりな女の子と思われてしまうかもしれないですが、根底には誰かのためになることをしたい気持ちがあるんです。たとえばバレエでコンクールに出て賞を取ったら、教室の先生や親が喜んでくれるのがうれしくて。そのためにも努力を積み重ねて、表舞台に立つことを続けていたら、自分が得意なことになったので、これを仕事にできたらなという発想でアナウンサーを選びました。

――大学在学中にフジテレビ系列の学生キャスターを務めて、卒業後はアナウンサーとして福井テレビに入社します。

田辺 アナウンサー時代は、「1人放送局」と自ら言っていたんですが、自分で取材先のアポを取って、自分で車を運転して、取材に行って、デジカメで撮影しながら、お話を聞いて、それを原稿に起こして、自分でナレーションも録って、動画の編集もしていました。

――そこまで1人でやっていたんですか?

田辺 地方局はそういうところが多いと思うんですが、私は正攻法を取るタイプなので、これをやったらうまく物事が進むなと思ったのが、全部自分でやる方法でした。夕方のキャスターもやっていたので、朝取材に行って、昼ご飯を食べる間もなくニュースを読んで、夜もニュースを読んでいました。でも自分がそうしたかったので、福井テレビに行って心から良かったなと思っていますし、お世話になった方々には感謝しています。ウェザーニューズに転職が決まった時も、社員の皆さんが快く送り出してくださったので、ありがたかったです。

――ウェザーニューズに転職しようと思ったきっかけは何だったのでしょうか。

田辺 その土地に1年いて、四季を経験すると、だいたいのことが分かるんです。入社2年目になって、去年よりも成長したなと自分で自分を褒めながら仕事をしていく中で、過去にいろいろなことが中途半端になってしまった後悔があったんです。
その反省を生かして、大人になってからは何か1つのことを極めたいなと思っていました。福井テレビで培った力を使って、私は今何が一番したいかを考えた時に、これも福井に行ったからこそ分かることなんですが、それまでの私は東京生まれで関東育ち。広く言えば太平洋側で育ったんですが、日本海側に住んでみると、ちょっと移動しただけのつもりなのに、こんなにお天気って変わるんだと驚きました。

――具体的に言うと、どういうところでしょうか。

田辺 初めて大雪を経験して、雪でスタックして大泣きしながら会社に行ったり、周りの住民の皆さんに車を押してもらったり、そういう経験を初めてして、たくさん考えることがありました。ローカル局だとその県の情報だけになってしまうんですが、もうちょっと視野を広げたいなと思って、全国に情報網がある会社で働きたいと思ったんです。いろんな地域の皆さんに寄り添った言葉をかけられるようになりたいなと思いましたし、アナウンサー時代は能登半島地震も経験しているので、人命と財産を守るような情報を学びたいというところもありました。当時は日常の取材だけで手いっぱいで、そこまで手が回らなかったんです。そういったことも含めて、学べる環境はどこだろうと考えた時に、ここしかないと思いました。

「ウェザーニュースキャスターカレンダー2026」
<出演者>
戸北美月、山岸愛梨、小林李衣奈、江川清音、青原桃香、松本真央 田辺真南葉、白井ゆかり、駒木結衣、岡本結子リサ、小川千奈、魚住茉由

<価格>
卓上(縦10.0cm、横15.0cm、幅8.0cm):2,750円(税込)
壁掛け(縦51.0cm、横36.5cm):3,300円(税込)
セット:6,050円(税込)

<販売>
SORASHOP、YouTubeストア、TikTok Shop

【後編】「ウェザーニュースでは『傘を持って行って下さい』と言い切れる」田辺真南葉が実感した5000万ユーザーへの使命
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