【写真】竹内涼真×町田啓太のダンスシーンほか『10DANCE』場面カット【5点】
◆ただのBL映画なんかじゃない
今年の年末年始は平均すると9日間もあるらしい。終了した後に「雑煮を食べていただけだった」もどうかと思うので、何かひとつエンタメを吸収することを提案したい。例えば竹内涼真、町田啓太主演の『10DANCE』(Netflix)を観るのはどうだろうか。実は私、11月ごろに関係者として事前視聴をした。約2時間、迫力と優美あふれるシーンの連発に画面から目が離せなくなっていた。軽く興奮していたように思う。ただ事前視聴のため、感想を軽々しく周囲には漏らせず、誰かと話したい一心にずっとかられていた。このコラムは前出の感動の共有だ。
『10DANCE』は競技ダンスを通して出会った、ラテン部門の日本チャンピオン・鈴木信也(竹内涼真)と、スタンダード部門の日本チャンピオンで世界2位の杉木信也(町田啓太)の二人を描く物語だ。ダンススタイルも性格も体型も思考も、何もかも180度違う男性が総合力で最強のダンサーを決める競技 “10DANCE”で、共に優勝する夢を掲げてしまった。
キービジュアルからも伝わる情熱や、BL原作から連想すると、本作も「そういう男同士の……」と連想するのはナンセンス。私の見立てでは、あくまでも『10DANCE』の主役はタイトルが表す通り、ダンスだ。では改めて10ダンスがどんな競技なのかを調べると、リーダー(男性)とパートナー(女性)が、社交ダンスのスタンダード5種目とラテン5種目を二人で表現するもの。ゴージャスなトライアスロンとも言われるハードなものであり、体力、技術に加えてメンタルの強さも求められるらしい(劇中、鈴木談)。ソーシャルダンスはバラエティー番組でタレントが挑戦している様子を見た記憶があるが、緊迫感は比較にならなかった。それほど鈴木と杉木による情熱ダンスの訴求力は、すさまじいものがあった。
ダンスを演者側の視点に変えてみよう。W主演の竹内涼真、町田啓太。それぞれのパートナーを演じた土居志央梨、石井杏奈の4人が劇中で繰り広げたダンスは数ヶ月間のトレーニングを重ねて完成させたものだと聞く。
◆壮大なスケールのセットも見ものに
そして彼らがダンスを披露した会場も、圧巻の優美を見せつけてくる。世界最大級の競技ダンス大会が行われるイギリス・ブラックプールでのロケ。日本で行われたと思われる鈴木の住まいや、ラテンダンス仲間と集まって踊るセットの迫力。何度も見直しても「ああ、日本の作品もここまで世界観を形にできるのか」と、感心してしまう。そういった背景に触れるのも『10DANCE』の醍醐味だ。
そんな最高のセッティングで紡がれていく、ダンスと愛。鈴木と杉木が惹かれ合う様子はただの欲情ではなく、自分ではコントロールできなくなってしまう葛藤だった。それもダンスによって狂わされてしまった感情。
「あなたとはこれ以上一緒にいられない。
劇中、ソーシャルダンス界の帝王と呼ばれる杉木が落とした本音に、すべてが詰まっていたような気がした。果たして二人がどんな結末を迎えるのか、ほんの2時間を作品に託してみてほしい。鑑賞後、少しだけ切なくなり、ワインを飲みたくなるかもしれない。まだまだ書きたいけれど、これ以上はみなさまの視聴の行く手を阻んでしまいそうなので、この辺にて。
Netflix映画「10DANCE 」
Netflixにて世界独占配信中
https://www.netflix.com/jp/title/81759550
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