シンガーソングライターの星野源が、大みそかに行われる第76回NHK紅白歌合戦に特別企画で出場することがわかった。12月16日、NHKから発表された。


【関連写真】星野源、オールナイトニッポンでオードリー若林と生歌セッション

星野は2015年に紅白初出場。以降、昨年まで10年連続で出場していたが、11月14日に発表された出場歌手には名前がなく、ファンやメディアからは「昨年の騒動が尾を引いているのではないか」との憶測も出ていた。

昨年、星野は当初2013年に発表された6thシングル「地獄でなぜ悪い」を披露する予定だった。NHK側からのオファーを受け、この曲を歌うことを決断したという。

ところが同曲は、2022年に性加害報道が出た映画監督・園子温氏が監督を務めた同名映画の主題歌であったことから、「紅白で歌うべきではない」との批判が一部で出ていた。このためNHKは昨年12月26日、星野の事務所と協議したうえで、楽曲を星野のデビューアルバム『ばかのうた』収録の「ばらばら」に変更した。

そうして迎えた昨年の紅白で、星野は一切笑顔を見せない異様な雰囲気の中で同曲を歌唱。「本物はあなた わたしは偽物」という歌詞を「本物はあなた わたしも本物」と変更して歌ったことも、ファンの間で物議を醸した。

このような経緯があったため、今年の紅白出場は星野サイドが辞退したのではないかという憶測も流れていたが、特別企画での出場決定の報に、ファンからは安堵の声があがっている。

今回披露するのは「創造」。2021年にリリースされた両A面シングル「不思議/創造」に収められた楽曲で、任天堂「スーパーマリオブラザーズ」35周年テーマソングとして制作された。今年リリースされたアルバム『Gen』にも収録されている。


星野が歌う会場は京都宇治市にあるニンテンドーミュージアム。事前収録になるというが、同曲にもっとも相応しい場所でのパフォーマンスは、昨年とは打って変わった楽しい雰囲気のものとなりそうだ。

【あわせて読む】Snow Man「今年も出場なし」で見えた、変わりゆく『紅白』とアイドルの関係
編集部おすすめ