Travis Japan松田元太が、昨年12月に発表された女性誌『ViVi』(講談社)の名物企画「国宝級イケメンランキング2025年下半期」でNOW部門の1位に選ばれた。俳優業やバラエティでも絶好調で、2026年にさらなる飛躍が期待される状況だ。
なぜ彼はこれほどまでに世間から愛されているのだろうか。

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同ランキングでは、「前回4位だったのがちょっと悔しかった。今回は1位を狙っていた」という松田が、NOW部門で念願の1位を獲得。30歳以上が対象のADULT部門の1位はSixTONES松村北斗、22歳以下が対象のNEXT部門は俳優の岩瀬洋志がそれぞれトップに選ばれた。

松田はアイドルとしての活動にとどまらず、フジテレビ系情報バラエティ番組『ぽかぽか』のレギュラーや、同局系『芸能人が本気で考えた!ドッキリGP』で向井康二(Snow Man)扮する「マッサマン」の相棒・マツダマンとして人気を博した。俳優業では同局系の2025年4月期ドラマ『人事の人見』で地上波連ドラ初単独主演を務め、同年5月公開のアニメ映画『たべっ子どうぶつ THE MOVIE』では主人公の声優を担当。いずれも好評を博し、そうした活躍ぶりがランキング結果にも反映された形だ。

松田といえば、2022年にTravis Japanとして世界メジャーデビューを果たしたが、当時の事務所の混乱もありプロモーションが不足し、しばらくはグループやメンバーに光があまり当たらない状況が続いた。実際、メンバーたちはのちにテレビ番組で「(デビューしてから)1年くらいは副社長や社長が見届けるんですけど、僕たちの場合は(海外から)帰ってきたら副社長がいなくなっていた。1年はいてほしかった」などと本音をこぼしていた。

そんな状況を変えるきっかけになったのが、松田のブレイクだ。「九九が言えない」というおバカキャラで脚光を浴びると、瞬く間にバラエティで引っ張りだこの存在に。
それに伴いグループへの注目度も増し、Travis Japanはデビュー当初の不遇ぶりからは想像できないような躍進を遂げた。

こうしたアイドルグループらしからぬ苦労人的な背景があるため、松田に好感を抱く人が多いのだろう。ただし彼は、単なるおバカキャラではなく、ダンスや演技の才能はピカイチという特徴がある。多忙な超売れっ子なので振り付けやセリフを覚えるのはスケジュール的に大変なはずだが、松田は驚異的な記憶力の持ち主として知られ、それがダンスや演技のクオリティの高さにつながっているようだ。

その記憶力のすさまじさを垣間見せたのが、2025年夏に放送された日本テレビ系『24時間テレビ』だった。体調不良のために急きょ欠席となったKing & Prince・髙橋海人が出演する予定だったダンス企画の代役を務めることになった松田は、準備期間がわずか1日半という状況にもかかわらず、高難度の振り付けを完璧に記憶し、圧倒的なパフォーマンスを披露したのだ。急仕上げだとは思えないようなダンスのクオリティに多くの視聴者が驚愕した。

また、松田はドラマや映画の台本も「1回読んだらだいたい覚えられる」と明かしている。写真のようにビジュアルで台本を記憶してしまうため、すぐに頭に入ってしまうのだという。本人はその理由を「集中力」だと語っているが、アイドルとして必要なダンスや芝居に対しては並外れた集中力が発揮されるのだろう。逆に言えば、あまり本人が必要性を感じていない九九のようなものは覚えにくいのかもしれない。

この驚異的な記憶力の高さと普段の愛嬌ある言動とのギャップによって、ステージや演技の場では完璧に決める一方で、バラエティではおバカな言動で親近感を与える。
その振れ幅の大きさが、芸能界でも屈指の愛されキャラとして支持されるゆえんだ。

もちろん端正なルックスも大きな魅力だが、松田はそれに加えて「演技やダンスになればすごい人」という意外性を含めた人間力によって女性たちの心をつかみ、総合的に「国宝級イケメンランキング1位」に選ばれたのではないだろうか。男女を問わず愛される存在として、2026年も躍進していきそうだ。

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