12月5日に開催された『TikTok Awards Japan 2025』で、Entertainment Creator of the Yearを受賞した八木沙季。2023年のノミネート落選を経て、まさに“リベンジ”となった今回の栄冠だ。
毎日配信・毎日投稿を続けた日々、再生数が伸び悩んだ上京後の苦悩、そして「自分が楽しめていなかった」と振り返る低迷期――。バズを生み続ける今の八木沙季は、どのようにして生まれたのか。受賞の舞台裏から、彼女流“バズり”の哲学、そして検証アイドルとして見据える2026年の目標まで、率直な言葉で語ってもらった。

【写真】念願のTikTokアワード受賞を果たした検証アイドル・八木沙季【7点】

──なんと八木さんが、12月5日に行われた『TikTok Awards Japan 2025』で見事Entertainment Creator of the Yearを受賞されました。率直な感想をお聞かせください。

八木沙季(以下、八木) もう、めっちゃうれしいです! 私は2023年にもノミネートしていただいたんですけど、そのときは残念ながら受賞できずだったので、ほんまにうれしすぎました。

──ある意味、リベンジマッチで勝利を収めた形になると。

八木 そうなんです。でも、実は前回の方がちょっと自信があったんです(笑)。何がなんだかわからないまま頑張りながらも「ちょっとイケるかな?」と思っちゃってて。期待してたぶん、ダメだったときのショックが大きくて、立ち直るのに時間がかかるぐらい結構落ち込んでしまったんです。

──そんなにダメージを受けていたんですか。


八木 そのトラウマがあるから、今回ノミネートしていただいたときに、うれしさもありながら不安な気持ちが大きくて。でも、ノミネートしていただいたからには頑張るぞ!と思って、毎日配信と毎日投稿に励んでました。

──じゃあ受賞したときは、まさに喜びもひとしおだったわけですね。

八木 はい。ぶっちゃけ、無理だと思ってたんですよ(笑)。なので、受賞式で名前を呼ばれてほんまに驚いてしまって。みんなに「受賞のとき、すごいびっくりしてたね」って言われるんですけど、それは無理だと思ってたからこその反応でした。

──なるほど。では、2025年はどんな動画がバズったんですか。

八木 TikTokで何々と検索すると何々が出てくるっていう動画が流行っていたんですよ。例えば「異性」と検索したら自分の好きなタイプの異性が出てくるみたいな、検索でのお遊びみたいな動画なんですけど。私もすぐにそういう動画を作って出したら、1000万再生が何個か続いて、それきっかけでフォロワーさんもすごい伸びました。
あと今まで「検証します」だけをやったのが、2024年の末ぐらいから「何々したらフォローします」っていう、視聴者さんのムチャ振りに答えるみたいな動画を出してて、そこからフォローしてくださる方もすごく多かったです。この1年、バズりの数とフォロワーさんの人数がすごく伸びた印象があります。

──あと、2025年の個人的な気に入り動画を挙げるとすると?

八木 結構あって、ひとつは大阪万博で吉村知事とコラボした動画です。知事おすすめグルメがほんとに美味しいのかを検証したんですけど、自分でもすごい見返すぐらい気に入ってます。あと、ライブをしてるときに検証するのも、今年に入ってから結構やるようになりました。「ライブ中に何々をしたら気づかれるのか」って動画で、例えばマイクがめっちゃ長くなってたり、コラボするアイドルさんに気づかれずにジョジョ立ちするとか、アンコールでマネージャーさんが出てくるとか(笑)。その動画で、私がアイドルなんだって認識してくれた方も増えて、新しいお客さんがライブに来てくれるようになったりってこともありました。

──新規のファンが増えた1年でもあったと。さて、八木さんは2020年からTikTokを始めたそうですが、5年間での大変だったエピソードを聞かせてもらえますか。

八木 私はずっと関西で芸能活動をしてて、2023年の4月に東京に出てきたんです。これから頑張るぞ!ってタイミングで、すぐ再生数が伸びなくなってしまったんですよ。

──それはどうしてだったんですか?

八木 たぶんですけど、それまで大阪で忙しくグループ活動してたんですが、解散して上京して、ひとりになって時間ができちゃったんです。
時間はあるけど何をしていいかわからなくなり、動画を撮ってても楽しめない、みたいな。それまでは自分が気になったこととか楽しい検証ばかりしたんですけど、再生数が伸びなくなったら「じゃあ何をしたらいいんだろう?」ってどんどん悪い方向に行ってしまって。今思えばそういうのが原因だったのかなって。ほんとにあの時期はめっちゃしんどかったですね。

──それを乗り越えて今があると。では、八木さん流のバズりのコツを聞いてもよろしいでしょうか。

八木 一番は、とにかくTikTokをたくさん観ることです。私、1日に何時間も観てるんですよ。楽しみつつ、「これ絶対バズる!」ってものはメモして。で、それをそのままやるんじゃなくて、どう検証していくかっていうのをすっごい考えます。あと、海外のものはバズりやすいので、最近は海外の動画もたくさん観るようにしてます。

──世界規模でチェックしていると。
では、八木さんが動画を作る上で一番大切にしていることは?

八木 もちろんバズりたいって気持ちは根っこにありますけど、それ以上に自分がほんまに興味があること、自分が検証したいもの、自分がやってて楽しいと思うものを撮りたい。それが一番にありますし、それがないとバズらないとも思ってます。実際に、先ほど言った低迷期は、自分が楽しめてなかったんですよ。なので、ほんとに自分が楽しんでやることが、見ている人にも伝わるのかなって思います。

──なるほど。では、2026年の八木さんの目標を聞かせてください。

八木 2026年の目標はフォロワーさん100万人達成です。それはTikTokを始めたときからの目標なんですよ。今88.6万人の方にフォローしていただいてるんですけど、絶対2026年に100万人を達成したいですね。あと撮りたいのは、視聴者さんだったりたくさんの人に協力してもらうもの。例えば、ギネスに挑戦とか、イナバの物置に100人乗ってもほんとに大丈夫なのか?みたいな、ちょっと大掛かりな検証をしてみたいです。

──あと、八木さんはTikTokerだけでなく、アイドルでもあるわけですが。


八木 はい、ソロアイドルとして活動させていただいているので、TikTokとアイドルの二刀流で、検証アイドルとしてもっと頑張りたいです。アイドルとしての2026年は、曲をいっぱい出したいし、曲がバズりたいですね。先日のアワードでも、超ときめき♡宣伝部さんやCUTIE STREETさんがゲストでライブをされてて、バズったらああいう場にも行けるんだなって思ったんです。あと、例えば野外でライブしたときに「検証しますの人だ!」「この曲知ってる!」ってなったらもっとフォローさんが増えたりできることが広がっていくと思うんです。2026年は、検証アイドルとしてもっともっと高みを目指していきたいです!

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