人気写真家・青山裕企が2006年より継続して制作してきた代表的シリーズ「スクールガール・コンプレックス」の7年ぶりの完全新作、『NEW SCHOOLGIRL COMPLEX』(徳間書店)が発売された。同級生の女子と目を合わせることすらできなかった青山氏自身の体験や「コンプレックス」を起点に、制服の下に潜む個性や差異を写真表現へと昇華してきた本シリーズ。
今作の発売を記念して、グラビアアイドル・長澤茉里奈との特別対談を実施。作品の魅力、コンプレックス、フェチ、そして写真の可能性という4つのテーマについて語り合ってもらった。さらに、青山裕企が長澤茉里奈をスクールガール・コンプレックスの世界観で完全撮り下ろし。ここでしか見られない、スクールガール・コンプレックス “まりちゅう編”をお楽しみください。

【写真】完全撮り下ろし、スクールガール・コンプレックス “まりちゅう編”

──ここからは「コンプレックス」についてのお話を。青山さんが人の持つコンプレックスを美しく撮るのには、どんな意図があるのでしょうか?

青山 コンプレックスって、人が持つ魅力の表裏一体だと思っているんです。例えばミニスカートを穿いて素足を出している女子校生に、「自分の脚は好きか?」と聞いてみると、「嫌い」と答える方、けっこう多いと思うんです。

長澤 わかるなあ。どの脚も魅力的なんですけどね。

青山 まさにまりちゅうの言葉通り。その人のコンプレックスって、本人以外の人から見ると「醜い」や「残念」と思うことは、統計的に少ないんです。むしろ、「ステキ」であって。
僕はそういう部分を「ステキだな」と思いながら撮っているんです。例えば笑顔。笑顔って、実はその人のコンプレックスがバッと出るんです。

長澤 うん、私も自分の笑った顔が苦手でした。笑いシワができて歯が出るし、目も細くなるし…。

青山 けれど、笑っている女の子を見て「目が細いしシワも歯も出て怖い!」と思う人はほぼいませんよね。

長澤 確かに! そう思う人は歪んでいますよね(笑)。

青山 こうした逆転現象が、日常で四六時中起きているわけです。人の笑顔って周りの気持ちが明るくなるのに、本人はコンプレックスだと感じている。

長澤 確かに! 私も自分の笑った顔を見て「ブスやなあ!」と思っていたんですけど、青山さんのように思ってくれているのなら、「大丈夫なんだ」と勇気が出てきますね。

青山 まりちゅうですらそうなんですよね。これは女性だけでなく、男性もそう。
写真を撮りますよとなると、おじさんでもお腹を引っ込める(笑)。けどそのお腹が出ている姿が「可愛い」と思う人だって、いるでしょう。

長澤 可愛いですよ! 全然いいですよ。

青山 そういう内面と外からの印象は、かけ離れているものなんです。

──長澤さんは今回30歳になって初の制服での撮影なんですよね。ちなみに、20代の頃と30代では心境の変化はありますか?

長澤 「可愛い」と言われる機会が、20代半ばの頃より今の方が増えたんですよ! 年齢の積み重ねが強みになってきているかもしれない(笑)。

青山 まりちゅうは出会った頃からずっと若々しいし、何度も制服姿を撮らせてもらっているけれど全然違和感がない。美容やスタイルを維持されているのは当然ですが、体型が“若い”。良い意味で細すぎないのも魅力だと思います。

長澤 それ、ムクみだと思います(笑)。ラーメンとお酒は避けられませんから。

青山  (笑)。
なんというか、細すぎる方の方が、見た目が大人っぽい印象になるんです。まりちゅうは、結果として10代のリアリティぽさが出ているんだと思う。若い子もラーメンは食べますからね。

長澤 まさかラーメンが、10代の体型っぽくしていたとは(笑)。けど、このムクみすら「愛おしい」と思ってくださるのは青山さんだけかも。

青山 僕だけではないでしょうが、愛おしいと思っています(笑)。なので僕はまりちゅうの「40代初の制服」も撮りたいです。

長澤 いいですね!絶対に良い味が出ていると思うのでお願いします。

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