【写真】完全撮り下ろし、スクールガール・コンプレックス “まりちゅう編”
──様々な発信媒体が登場する中で、被写体として、カメラマンとして、写真でしかできない表現とはなんだと思われますか?
長澤 写真、めっちゃ好きですね。初めてのグラビアが19歳のときだったのですが、その頃の私はコンプレックスがかなり強く、「どうせブスに写ってるんだろうな」と、ネガティブになりながら撮られてました。だけどいざ出来上がった写真を見たら、本当に綺麗で感動したんです。光の加減や瞬間、風景との魅せ方のバランス、全てが整えてある、まさに特別な「作品」だったんです。
青山 写真は絶対に「その場で見せる顔」しか撮れないものです。その瞬間の、一番良いところをシッカリ残して結晶化させる。それを一枚の写真に収められるというのは魅力だと思うんです。これは勝ち負けの話ではないけれど、動画も素晴らしい一瞬を収められますが、写真では動きの魅力を超える一瞬を収められる……と、僕は信じながら写真を撮っています。
──確かに。AIなどの技術の発達により「最高の瞬間っぽい」ものが生成できますが、やはり写真を超えられていない気がします。
青山 まさに。写真って、「ズレているけれど、それが良い」というものも生まれるんです。不思議なもので、例えばくるくる回る姿を撮ったとき、絶妙に上手く回れなかった姿が美しい瞬間になったりして。
長澤 うんうん。ピントがズレちゃったとか、思った通りじゃなかったけど逆にめっちゃ可愛いじゃん!という姿は、写真でなければ残せないのかも。あと、コンセプトに沿ってやりたいものを作れるのが良いですよね。私は最近「アメリカンロリ」をテーマに自分で世界観を作り込んで、プロデュースした作品を写真集にして発売したんです(『長澤茉里奈 生誕30周年記念写真集 MARINERS』)。動画だとちょっと無理に見える部分も写真なら綺麗に残せるし、コンセプトに沿って可愛く作れるのですごく良いなあって。
──自分の欲望を最高の形にできるという点で、写真という媒体は優れている?
長澤 そうですね。自分のやりたいことが叶うし、しかもファンの方に見てもらって「いいね!」と言ってもらえたとき、脳汁がバッ!と出るんですよ。
青山 そうそう。僕としても、被写体になってくれた方が「私にこんな瞬間があるんだ」と喜んでくれる。そういう写真を常に撮っていきたいと思っています。僕は20年にわたり、自分の想像力に期待して作品をずっと作ってきて。それを大事にしてきたからこそ、現場では何も浮かばず昔やったことの繰り返しになりそうになった場合、何も撮らずに帰ることもあって。
長澤 マジですか⁉
青山 だけど、今日の撮影では、今まであまりやってない写真がいくつか撮れた。これはすごく嬉しいこと。僕の想像力はまだまだ枯れていない、大丈夫だなって。この想像力はAIにとって変わられにくいものだと思います。変態的な想像力を写真に投影していく活動をこれからもずっとやっていきたいですね(笑)。
長澤 私たち、写真を通じて欲望がどんどん熟成されていきますね(笑)。これからも写真でしか生み出せない欲望を作り出していきましょう。
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