フジテレビアナウンサーで現在はフリーの渡邊渚の1st写真集『水平線』(集英社)が、2025年のグラビア界で活躍した美女とその作品を表彰する「週プレ グラジャパ!AWARD2025」で最優秀作品賞を受賞した。なぜ彼女のグラビア進出は成功したのか、その理由をひもといてみたい。


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渡邊は1月6日、自身のInstagramで「『水平線』が、週プレ グラジャパ!AWARD2025最優秀作品賞をいただきました。この受賞は、観てくださった皆様のおかげです!本当にありがとうございます」とファンに報告。さらに「写真集のオファーをいただいた時に、『本当に私でいいんですか?売れないですよ?』と何度も担当編集さんに伝えたことを思い出しました。初めての海外での撮影も、発売日に至るまでも、不安でいっぱいな中、『水平線』をともに作り上げてくださったスタッフの皆様には感謝の気持ちでいっぱいです」と秘話を披露した。

続けて「新たな自己表現の場をいただけたこと。信頼できる方々に出会えたこと。私の人生の中で、大切な宝物の時間ができました。ありがとうございました」と感謝し、トロフィーと花束を抱えたオフショットを公開している。

渡邊は慶応義塾大学卒業後の2020年にアナウンサーとしてフジテレビに入社し、複数の人気番組を担当して活躍していたが、2023年7月から病気療養で休養。復帰することのないまま2024年8月末に退社し、のちに療養の理由がPTSD(心的外傷後ストレス障害)だったことを公表した。

独立後は自身の闘病経験などについて語ったインタビューで反響を呼び、2024年1月末には初のフォトエッセー『透明を満たす』(講談社)を出版。同年3月に「週刊プレイボーイ」(集英社)で表紙を飾ったことを機にグラビアに本格進出し、6月に水着姿やランジェリーショットにも挑戦した初の写真集『水平線』をリリースした。


同作はオリコンの写真集ランキングで1位になるなどヒットを記録し、9月には未公開カットを集めたデジタル写真集『Re:水平線』を発売。雑誌グラビアも含めていずれも好評を博し、ネット上では「被写体としてとても魅力的」「笑顔が素敵」「勇気をもらえる」といった称賛の声が相次いだ。

本人は写真集のオファーを受けた際に「売れないですよ?」と心配したというエピソードを披露しているが、実際のところ元キー局アナウンサーとしての知名度や実績があったとしても、競争の激しいグラビア界で成功するのは容易なことではない。なぜ彼女は1st写真集をヒットさせ、さらに最優秀作品賞に選ばれるという快挙を成し遂げることができたのだろうか。

その大きな理由として挙げられるのは「ストーリー性」だ。先述したように彼女はPTSDで苦しみ、深く傷ついたままテレビ局を退社することになった。そうした失意の底から再び立ち上がり、グラビアという表現にチャレンジする姿は、壮絶な“再生の物語”である。

グラビアは自身の身体を使った表現行為であり、これに挑戦するには“自分を愛する”ことが必要となる。実際、彼女は写真集のリリースに際して「自分をまた愛せるようになりたいと思って、少し挑戦もしてみました。写真集ではありますが、どんな困難があっても、再び輝けることを証明したいと願った作品集のようなものになっていると自負しています」とのコメントを寄せ、グラビアを通じて“ひとりの女性が勇気を出して輝きを取り戻す姿”を見せようとしたことを示唆している。

また、写真集を出したことに対して「性を売っている」といった非難の声もあったようだが、彼女は自身のSNSで「『おまちかねの!珠玉の!渾身の下着!』というようなタイトルで自分からリリースを出したことはありません笑 二次的にメディアやネットニュースが書いた文章であって私はそういった意味でやっていません。偽情報を鵜呑みにしないように皆様お気をつけくださいね」とくぎを刺した。
やはり彼女にとって、グラビアは自身の“再生の物語”とリンクした表現行為なのだろう。

もちろん、渡邊の美貌やスタイルといったグラビア適性の高さも成功の背景にあるが、彼女の写真集の話題性や注目度が高まった最大の要因は、このような「見守りたくなるストーリー性」にあるといえる。

渡邊は今回の受賞について「グラビアの活動を通じて、私自身すごく自分に自信を持てるようにもなりましたし、改めて誰かとか周りから未来を規定されることなく、自分らしく生きていくことの強さをもらいました」と語っている。今後もグラビア活動を通して、われわれに前向きなメッセージを届けてくれることを期待したい。

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