春夏秋冬で一番ドラマ視聴率が上がると、まことしやかな噂が流れている冬ドラマの季節(単に寒いから、皆自宅にいるのでは)がやってきた。年間110本以上、連続ドラマを愛するオタクの視点で「これだけは観る!」と、気になる5作品をピックアップ。
結局、放送作品は全て観ますけども!

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➀テミスの不確かな法廷
NHK総合/松山ケンイチ、鳴海唯

ASD(自閉スペクトラム症)とADHD (注意欠如多動症)の診断を受けた、特例判事補の安堂清春(松山)が、さまざまな事件、犯人たちと向き合う。『虎に翼』(NHK総合・2024年)では裁判官、『クジャクのダンス、誰が見た?』(TB S系・2025年)では弁護士と3年連続、法曹に関わる人物を演じている松山。もうお手のものかと思いきや、今回は繊細な病気を持つ役の裁判官。一見で、前述の雰囲気を醸し出す演技はさすが。事件を疑い、被疑者を信じる安堂の姿勢に気持ちが揺さぶられる。第一話の「分からないことを分かっていないと、分からないことは分かりません」が良かった。世の中そのものを表す言葉じゃないですか。

②再会 ~Silent Truth~
テレビ朝日系/竹内涼真井上真央

小学生の頃、仲良しだった飛奈淳一(竹内)、岩本万季子(井上)、清原圭介(瀬戸康史)、佐久間直人(渡辺大知)の4人組は、とある罪を犯していた。時が過ぎ、淳一は刑事となって異動先の地元へ戻るヒューマンラブミステリー。面白そうな予感のする物語はもちろん、気になるのは主演の竹内涼真。昨年の『じゃあ、あんたが作ってみろよ』(TBS系)の、憎めないポテンシャル高男の勝男役でブームを起こし、映画『10DANCE』(Netflix)では熱いダンスを披露。
観るたびに違う顔の竹内が、本作ではどんな演技をするのか。彼のバディ役には江口のりこが登場するのも、また注目。

③ラムネモンキー
フジテレビ系/反町隆史大森南朋津田健次郎

吉井雄太(反町)は突如、贈賄容疑をかけられ、映画監督の藤巻肇(大森)は作品を外される。そんな二人に中学校の同級生・菊原紀介(津田)からメッセージが届く。楽しみにしているのはコメディドラマを生み出す名士・古沢良太氏の脚本。そしてメインキャストの中二時代を演じる、オーディションを勝ち抜いたと言われる子役3人の演技。大人と子どもを行き来する3人の映像が、どんな演出を魅せるのか。男同士の友情ドラマは年代問わず、尽きないし、飽きない。

④リブート
TBS系/鈴木亮平戸田恵梨香

捜査一課の刑事・儀堂歩(鈴木)、実は妻を殺された過去から姿見を変えて刑事に。妻の同僚だった幸後一香(戸田)も歩に協力をする。あらすじを読んでも今ひとつ内容は把握できないが、このドラマの醍醐味は鈴木亮平だ。今、どんな役をどんなシチュエーション(ドラマ、映画、配信など)で演じても、日本中が納得する俳優の一人と言っても過言ではない。
今まで何作かの日曜劇場を彩ってきた彼が『リブート』をどんな鈴木色に染めるのか楽しみで仕方ない。

⑤冬のなんかさ、春のなんかね
日本テレビ系/杉咲花、成田凌

27歳の⼟⽥⽂菜(杉咲)は、古着屋でアルバイトをしながらこれまでに2冊の小説を上梓、3冊目を執筆している。現在の恋人・佐伯ゆきお(成田)と向き合うため、自分の恋愛歴を振り返る。冬ドラマの目玉といっていい、本作の監督と脚本を務めるのは今泉力哉。一体、いつから日テレはこんな良作を企てていたのだろうか。どんな役を演じても存在感を損なわない、傷つけない杉咲の演技にも期待が膨らむ。彼女のほぼメイクをしない、そばかすの見えるビジュアルもすごくいい。加えて『おちょやん』(2020年)で夫役を演じた成田との久々の共演に、昨年末『ひらやすみ』(ともにNHK総合)で私たちの心を癒した岡山天音の出演。まだ年初だけれど、もう盆暮正月が一度に来たような冬のラブストーリーは観て損はなし。

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