SNSに投稿されたのは、セーラー服姿で鋭い後ろ回し蹴りを放つ一本の動画。その映像は全世界で1億2000万回以上再生され、“時の人”となった韓国・釜山出身のイ・リン。
4歳から武道に打ち込み、数々の大会で金メダルを獲得してきた本格派の武道家でもある。そんな彼女の人生を一変させた“バズ”の裏側と、武道に捧げた原点に迫る。(前後編の前編)

【写真】セーラー服後ろ回し蹴り動画で話題を集めたイ・リン【11点】

――SNSに投稿したセーラー服での後ろ回し蹴り動画が、1億2000万再生というとんでもない数字を記録しました。ご自身でも驚かれたのではないですか?

イ・リン 本当にびっくりしました。もともとはグラビアの撮影中に、監督さんから「キックしてみて」と言われたのがきっかけで、ただ後ろ回し蹴りをスローモーションで撮っただけなんです。それを何気なくSNSに載せたらすごいことになりましたね。

――なぜそこまでバズったと思いますか?

イ・リン ……みんなが喜んでいるのはパンツかなって(笑)。「拡大しようとした」みたいなコメントがたくさんありました。一人で何回も、観てくれた人もいたみたいで、それで再生回数が伸びたんだと思います。

――まさに、人生が変わる体験ですね。

イ・リン 動画を投稿した時は、YouTubeの登録者数が1500人くらいだったんです。それが1ヶ月後には10万人になって、数ヶ月で70万人を超えました。
それから映画や、韓国と日本のバラエティ番組からも声をかけていただくようになって。自分の名前は知らなくても、「あの動画の人だ!」って言われることがすごく増えましたね。

――それにしても綺麗な回し蹴り。武道経験が豊富なんですよね。

イ・リン 4歳の頃からテコンドーを習い始めたんです。道場での稽古が毎回すごく楽しくて、中学生までずっと続けていました。

――4歳からというのは、かなり早いですね。

イ・リン 免疫力があまり強くないみたいで、よく風邪をひいていました。でもすごく活発で、家で暴れるくらい元気ないたずら好きな子だったんです(笑)。それでお父さんが「道場に行って、エネルギーを全部使ってきてほしい」と思ったみたいです。

――高校生になると、さらに別の武道も始められたそうですね。

イ・リン お父さんに「もうテコンドーはいいから、合気道をやりなさい」って言われて(笑)。
その道場の師範が、様々な武道の達人で、合気道だけでなくカンフーなども教えていただきました。それから顔面への攻撃以外の殴る、蹴る、投げる、全部ありな韓国の武道「龍武道(ヨンムド)」とも出会って、全国大会にも出場しました。

――成績はよかったですか?

イ・リン ずっと金メダルでした。龍武道の全国大会でメダルを獲ると、有名な体育大学に入れる推薦がもらえたので、そのまま大学に進学しました。勝負事になると、とにかく「負けたくない」から頑張りました。

――体が弱かったと伺いましたが、変化はありましたか?

イ・リン ものすごく元気になりました。風邪もひかないし、手術も骨折も一度もありません。

――日本にはいつ頃から興味を持つようになったのでしょうか。

イ・リン 高校2年生の時です。第二外国語の授業でドイツ語か日本語を選べたんですが、昔から日本のアニメやバラエティ、お笑いが好きだったので、迷わず日本語にしました。

――具体的には、どんな番組を?

イ・リン AKB48さんが好きで、『AKBINGO!』(日本テレビ系)をよく見ていました。それに友達がダウンタウンさんやアンジャッシュさんが好きで、漫才やコントを一緒に観ているうちに、日本のお笑いって面白いなって思って、それからますます好きになりましたね。


――グラビアに興味を持ったきっかけも、日本のアイドルだとか。

イ・リン モーニング娘。さんやAKB48さんがグラビアをやっているのを観て、「私もやってみたいな」って、中学生の頃から思っていました。小倉優子さんも大好きで、グラビアもタレントも両立している姿がすごく可愛くて。私もあんな風になりたいなっていう憧れです。

▽イ・リン(Lee Lyn)
韓国出身。12月13日生まれ。T163、B86・W58・H88の美ボディと、テコンドーなど合計17段を持つ本格派武道家。セーラー服での蹴り動画が1.2億再生を記録し世界的にバズる。日本でグラビア、女優、歌手として活動し、2026年は韓国でのライブや日韓共同制作の映画脚本執筆にも挑戦する。

【後編】「韓国ではグラビア=AVと思われる」偏見を乗り越えて日本を選んだイ・リンの覚悟
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