イタリア北部を舞台に行われるミラノ・コルティナ冬季五輪が始まり、連日熱戦の模様が伝えられている。五輪終了後には、3月5日から野球の世界一決定戦・WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)が開幕し、6月からはサッカーのワールドカップが開かれるなど、今年は世界的なスポーツイベントの開催ラッシュとなる。


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スポーツファンにとっては楽しみが尽きないが、ネット上では「興味がない人へのオリハラや大谷ハラスメントが起きそう」「スポーツに興味がないのが許されない空気がつらい」といった声も噴出。スポーツ熱の盛り上がりになじめない人たちが世間の同調圧力を危惧し、SNSなどで物議を醸している。

史上初めて複数都市で開催されるミラノ・コルティナ冬季五輪では、日本のメダル獲得が期待されるフィギュアスケート、カーリング、スノーボード、スキージャンプ、スピードスケートなどへの注目度が高く、各局の情報番組は連日にわたり多くの時間を割いて特集し、SNSでも懸命に競技に取り組む選手たちの姿に多くの人が感動している状況だ。

2月22日の閉幕まで五輪熱はさらに高まりそうだが、国内では同時期にサッカーのJ1百年構想リーグがスタート。さらに、3月5日からは大谷翔平ら侍ジャパンが連覇を狙う野球のWBCが開幕し、同月末からは国内プロ野球の公式戦が始まる。そして6月11日からは、昨年ブラジルから歴史的勝利をもぎ取った森保ジャパンの大躍進が期待されるサッカーのワールドカップが行われる。

これに対して、SNS上では「頑張れニッポン!オリンピックが終わったらWBC、その余韻に浸ってるうちにワールドカップ!今年の前半は嬉しい悲鳴すぎるな」「今年は寝られなくなるくらい、めっちゃスポーツイヤーで最高」「オリンピック、WBC、ワールドカップと楽しみがずっと続くなー」などと歓喜の声が上がっている。これほどスポーツのビッグイベントが重なるのは珍しく、過去にないほどの盛り上がりとなりそうな気配だ。

その一方で「オリンピックやWBCを観てないと非国民みたいな扱いを受けるのがストレス」「五輪もWBCもサッカーも一切興味ないのに情報番組の話題がスポーツ一色になるのがしんどい」「職場とかで『見てないの?』と圧をかけられるのが面倒」といった意見も。「私も息子も興味ないのに、サッカーが開幕すると試合の配信視聴で夫がテレビを占領して困る」という、サッカー好きの夫の行動に悩む女性の声もあった。

もちろん、一生懸命に闘っている選手たちを応援したいという気持ちを持つのは自然なことだ。だが、スポーツの大きなイベントに社会全体が熱狂し、異論を唱えづらくなる状況に居心地の悪さを感じたり、感動を強要されることに違和感を覚えたりする人も少なくないようだ。


スポーツ報道の過熱や盛り上がりへの同調圧力が‟ハラスメント”と捉えられることもあり、ネットなどでは「オリハラ(オリンピックハラスメント)」「大谷ハラスメント」「サカハラ(サッカーハラスメント)」といった言葉も使われている。興味がない人にとっては、メディアがスポーツの話題ばかりになることに加え、職場や学校でも「見ているのが当たり前」という認識で会話しなくてはならないことにモヤモヤを感じてしまうようだ。

こうした分断はアニメやドラマ、映画、音楽などでも大きなブームが発生すると起きやすいが、とりわけスポーツは関心の有無が人によって分かれやすい。また、単純に全員が同じ方向を向いて熱狂している状況が性分的に合わないという人もいるだろう。

そのような人たちにとって、メディアや世間からの‟感動の押し付け”はハラスメントに感じられるようだ。その一方、スポーツイベントへの世間の熱狂ぶりを批判するような意見もネット上で散見されるが、純粋に楽しんでいる人たちをわざわざ揶揄するべきではないだろう。

これからスポーツ界は国民的なビッグイベントのラッシュとなるが、興味の有無にかかわらず、お互いの価値観を押しつけ合わないように気をつけたいところだ。

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