20~30年ほど前に放送されたドラマを今改めて見返すと、当時の女性の年齢観や描写におどろくことが多い。例えば、30代の役の女性が‟おばさん”扱いされるのは普通のことだった。
本記事では、女性の年齢イメージの変化について、人気ドラマを振り返りながら考える。

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◆20~30年で変化した20代後半~30代の女性のイメージ

近年では、20代後半~30代前半の女性でも、女子大生とほとんど見分けがつかない人がいる。30代の女性が平成女児ブームにのって、ボンボンドロップシールや子ども時代に流行ったキャラクターアイテムを手にしても違和感がない。

芸能界でも‟かわいい”という言葉がしっくりくるアラサー女性は多い。人気アイドルグループ・FRUITS ZIPPERのメンバーは20代後半中心だが、最年長の仲川瑠夏や鎮西寿々歌はアラサー世代。代表曲「わたしの一番かわいいところ」のような、プリティでポップな世界観をウリにしている。

また、30代前半の芸能人には、伊藤沙莉柏木由紀吉岡里帆西野七瀬のような愛らしい雰囲気の女性が多い。アラフォー世代でも、新垣結衣綾瀬はるかなど、透明感がありキュートな女性が少なくない。

先日、1996年放送の『義務と演技』(TBS系)を観ていたのだが、主人公・武田祥子を演じる浅野ゆう子の艶やかな美しさ、品格の高さ、大人ならではの落ち着いた佇まいに魅了された。当時の浅野は35~36歳であるが、今の自分とほとんど年齢が変わらず、おどろかされた。

年齢ごとに見た目を一括りに判断することはできないし、現在60代の松田聖子のように、永遠の少女は昔からいる。それでも20年前と今では、女性の年齢観が大きく変わったといえるだろう。


その背景には、平均寿命の延伸、女性の高学歴化によるモラトリアム期間の長期化、プチプラブームやカジュアル化の影響、女性の生き方の多様化などがあるのかもしれない。

◆2000年代ドラマには、今では考えられない「失言」がごろごろ

30代の筆者は、小中学生の頃にリアルタイムで観ていた作品を、大人になった今改めて見返すと、当時は気にならなかった台詞が引っかかることが多い。

例えば、2006年放送の『トップキャスター』(フジテレビ系)では、38歳独身キャスター・椿木春香(天海祐希)が、27歳のアシスタント・飛鳥望美(矢田亜希子)から‟おばさん”扱いされている。望美は春香のいない場で「あのおばさん」と呼ぶこともあり、38歳で独身であることをどこか異質なものとして見ているようだ。

望美はさらに「毎日仕事ばかり考えて、埃だらけの家に住んで、メイクはカメラの前だけ、アクセサリーはおもちゃみたいなのしか持ってなくて、恋する気もなくて…私は10年後に椿さんみたいになりたくない。女捨てたくないんです」と、春香に言い放ったこともあった。思わず ‟メイクして、アクセサリーで身を飾り、恋をするのが女なのか”と突っ込みたくもなった。

また、2005年放送の『anego』(日本テレビ系)も第1話から衝撃的だ。32歳の野田奈央子(篠原涼子)は会社でお局扱いされ、合コンでも年齢を理由に相手にされない。キャリアウーマン(総合職)より派遣女子の方が男性人気が高い設定も、同等婚が主流の現在から見ると違和感がある。当時、多くの女性が寿退社していた事情が、わずかなシーンからもうかがえる。

ふと思ったのは、天海も篠原もクリスマスケーキ理論(25歳以上の未婚女性は売れ残り)に当てはまる年代であるということ。
筆者は、天海や篠原をドラマで見るたびに子供ながらも彼女たちの‟大人”の魅力に惹かれていた。当時の天海や篠原に近い年齢になって思うのは、今の自分には幼さが残っていて“大人っぽさ”が足りていないということ。自分の未熟さを実感する一方で、当時の女性は早熟であったように思う。

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