【写真】『まるどりぃ~ココだけの話~』でMCを務める井口綾子の撮り下ろし【7点】
――どういう経緯で本格的な芸能デビューをしたのでしょうか。
井口 「ミス青山コンテスト2017」を見てくださった事務所さんから幾つか声をかけていただいたのですが、その中で熱い手紙をくださった最初の事務所に入りました。
――お父様は芸能活動に反対されていたんですよね。
井口 誹謗中傷なども経験した中で、「ここまで来たんだったら、自分の思うところまでやっていいんじゃない」という感じでした。父も闇雲に反対していたというよりは、怖い世界に行って傷つけられるのが心配という親心が一番だったと思うんですよね。
――芸能活動を始める時、どういう方向性を考えていましたか。
井口 もともとモデルやお芝居にも興味はあったんですが、始めるタイミングが大学4年生と遅めでしたし、バラエティーが大好きだったんです。小池栄子さんがグラビアからバラエティーに行って、そこから知名度をつけて多岐にわたる仕事をされていたので、私も最初は大好きなバラエティーに出ていけたらと思っていました。
――バラエティーは前に出ないと結果を出せないという、戦場みたいなところもありますよね。
井口 負けず嫌いなので、「私が爪痕を残さなきゃ」「他の女性タレントさんよりも絶対に目立たなきゃ」みたいな気持ちで臨んでいました。
――特に印象的だったバラエティーは?
井口 初めて私の名前で出た本格的な全国放送のバラエティーが、「踊る!さんま御殿!!」だったんです。オーディションに合格しての出演で、いつも明石家さんまさんの番組を見ていましたし、予習もしていたのですが、オーラに圧倒されて……。全部のエピソードを面白くしないといけない、どの受け答えもさんまさんに引っかかるようなことを言わないといけないと思いすぎて、空回りしました。放送された番組はうまく編集されていましたが、一番後悔している番組と言っても過言じゃなくて、今でも恥ずかしくなります(笑)。
――デビュー直後に『週刊プレイボーイ』で表紙と巻頭グラビアを飾って、大きな話題になりました。
井口 グラビアはバラエティーへの登竜門的なもので、業界での認知度を上げるためにもと事務所の方が考えてくださったんです。実際、井口綾子という名前を知っていただくきっかけになったんじゃないかと思います。
――水着に抵抗はなかったですか。
井口 全くなかったと言ったら嘘になりますけど、『週刊朝日』で水着はやっていましたし、健康的な雰囲気で綺麗に撮ってくださったので安心感はありました。
――その時のコンディションはいかがでしたか。
井口 頑張ってダイエットをして、ジムもはしごしていたんですが、なかなか絞れなくて……。
――ネットの声は気になるほうですか?
井口 はい。いまだにエゴサはしちゃいますね。それで一喜一憂するというよりも、無意識的に見ているんです。
――順調な芸能活動の中で、2024年にお父様が経営する「EXCEL(エクセル)美容室」のお仕事に携わるようになります。
井口 芸能界に入る時から、父に「どこかのタイミングでエクセルを手伝ってほしい」と言われていたんです。でも当時は、自分がエクセルに入って何ができるかというビジョンもなかったですし、娘というだけで経営に入るのもスタッフの方に失礼かなと思って保留にしていました。
――その気持ちが変わったきっかけは?
井口 父は27歳で祖父からエクセルを受け継いで社長になっていて。今は66歳なんですけど、当時64歳で60代後半も目前。「今は100%で働けているけど、70歳を超えたら100%でできるか分からない。だから100%で経営している姿を、ちゃんと見て学んでほしい」と言われたんです。
――芸能の経験が美容業界にも生かせると?
井口 そうなんです。若い子たちのやりたいことを叶えるには、私が芸能でやってきたことが役に立つかもしれないなと。自分が何で役立てるかが見えてきたので、エクセルに入ろうと決意しました。
――具体的にはどんなことが役立っていますか。
井口 撮影がある時に、芸能で知り合ったカメラマンさんにオファーしていますし、若い子の中にはヘアメイク業界に興味がある子もいるので、大型ファッションショーのバックステージに入る機会を作っています。ヘアメイクの講習も、なかなか普通は呼べないような世界大会で3回優勝している方などに来ていただいて。私が芸能界に入っていたからこそ出会えた人脈で、しかもご厚意でお友達価格でやっていただいています。
――会社としても、新しいことに挑戦する雰囲気があるんですね。
井口 父もそこに対する課題感はあったので、どう解決していくかというところで、私のそういう経験が生かされているのかなと思います。
――美容業界全体で、若い世代の離職率が高いと聞きます。
井口 エクセルはスタッフが200人いかないぐらいで中規模なんですけど、風通しの良い会社なので、他のサロンに比べたら、若い子の離職率は低いんです。
――現場の声は聞こえてくる?
井口 現場と本社の距離感が近いですし、店長が若い子たちの話を聞いて、毎月の店長会議で「この子がこういうことをやりたい」と言っていたとか、すぐ上がってくるんです。それを叶えてあげるためには何ができるかなというのは常に考えています。
【後編】井口綾子「子宮頸部高度異形成」手術を経て見つめ直した家族・仕事「後悔のない今を生きたい」

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