2月14日から15日にかけて、東京都・池袋でコスプレイベント「acosta!@池袋サンシャインシティ」が開催。春を先取りするような穏やかな陽気に恵まれ、会場はコスプレイヤーと来場者の笑顔で溢れた。
「ENTAME next」では当日会場で注目を集めたコスプレイヤーの撮り下ろしスナップを直撃インタビューとともにお届けする!

【写真】ちゃいらてさんの茅森月歌コスプレ撮り下ろしカット【14点】

話を聞いたのは、ゲーム『ヘブンバーンズレッド』の茅森月歌に扮した、ちゃいらてさん。自身の推しキャラへの愛からコスプレを始め、「供給がないなら自分でなる」という情熱を原動力に活動する現役大学生。ドラッグストアとゲームセンターのバイトを掛け持ちして月10万円近く稼ぐパワフル日常と、「人を性別ではなく魂で見る」という独自の価値観を持つ。そして彼女が広めたいと願う“百合”の魅力について、深く語ってもらった。

――まずはコスプレを始めたきっかけを教えてください。

ちゃいらてさん もともと好きなキャラクターが、主人公じゃないマイナーな子が多いんです。公式からのグッズ供給も少ないし、ファンアートもあまり見かけないんですね。それで、「自分で表現できる方法はないかな」と考えたのがきっかけです。私は絵も字も描けないので、じゃあ何で表現できるかとなったとき、それがコスプレだったんです。

――なるほど、「無いなら自分で供給する」という愛から始まったんですね。今日の茅森月歌を選んだ理由は?

ちゃいらてさん ちょうど今、池袋のサンシャイン水族館で『ヘブンバーンズレッド』とのコラボイベント(※2026年2月23日で終了)をやっているんです。さっき水族館にも行ってきました。
ファンの方もたくさんいて、『ヘブンバーンズレッド』の空間が広がっていてすごく楽しかったです。

――コラボイベントにコスプレで行けるのは「アコスタ」の醍醐味でもありますよね。でも、ちゃいらてさんは現在20歳の大学生だそうですが、学業とコスプレの両立は大変ではないですか?

ちゃいらてさん 普段は生物系を専攻していて、生態系や地球環境について学んでいて大変かも。コスプレの準備ってすごく時間がかかるので、そのための資金を稼ぐバイトをしたり、小道具を作ったり、友達と遊んだり……結構、時間はカツカツです(笑)。

――お金もかかりますよね。ちなみにバイトはなにをしているのでしょう。

ちゃいらてさん ドラッグストアとゲームセンターでバイトを掛け持ちしています。コスプレの衣装やウィッグ、遠征費だけでなく趣味の2.5次元舞台の観劇費などを捻出するため、頑張っています。

――結構稼げますか?

ちゃいらてさん それでも月に8万円から10万円くらいですかね。

――かなりハードな生活に思えます。

ちゃいらてさん そうでもないですよ。毎日予定が入っていたほうが人生楽しいというか、あんまり休みたくないタイプなんです。
社会人になったらどうなっちゃうんだろうって、今から少し心配です(笑)。

――今後、プライベートや活動でやりたいことはありますか?

ちゃいらてさん 私、“百合”がすごく好きで。

――百合、というと女の子同士の関係性を描いたジャンルのことですね。

ちゃいらてさん はい。その“百合”の良さを広めたいというマインドを常に持っています。コスプレじゃなくても、何かしらの形でその魅力を伝えていきたいです。

――どんなところに惹かれるのでしょうか?

ちゃいらてさん 綺麗というか、心情を丁寧に描かれる作品が多いんです。キャラクター同士の距離が段階を踏んで縮まっていく過程とか、心理的な描写がすごく好き。単純に女の子同士が一緒にいるのが好きというのもあります。

――その価値観は、ご自身の恋愛観にも影響していますか?

ちゃいらてさん 私自身、恋愛対象は性別で区切っていなくて。人を好きになるときに、見た目というよりは中身とか、その人が持っている信念とか……心と魂を見てる、みたいな感じですね。だから、私が女性だから女性の心理が分かりやすいというのもあって、“百合”作品の丁寧な心理描写に惹かれるのかもしれません。


いわゆるLGBTQに当てはめるならB(バイセクシュアル)になるのかもしれないですけど、一つの“くくり”にするのもあまり良くないなと個人的には思っています。色んな視点や考えの人がいていいし、わざわざ枠に当てはまる必要はないのかなって。

――素敵なお考えですね。だからこそ、多様な人が集まるコスプレイベントが楽しいのかもしれませんね。

ちゃいらてさん 本当にそう思います!コスプレって、年齢も性別も関係ない。色んな人がいて、自分の好きな作品のコスプレをしている方を見かけると「推しキャラがいる!」ってすごく嬉しくなります。

――最後に、これから“百合”に触れてみたいという人に、おすすめの作品を教えてください。

ちゃいらてさん 『やがて君になる』という作品。ジャンル的には“百合”なんですけど、女性同士だけでなく男女の恋愛も描かれていて、色んな恋愛の形が一つ一つ言葉で丁寧に表現されているんです。漫画が原作でアニメや2.5次元の舞台にもなっているので、ぜひ色んな方に見て触れてもらいたいですね。

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