生駒里奈が主演する舞台エン*ゲキ #05『- 4D -imetor』は奇術×謎解き×演劇が融合したアトラクション・エンターテイメント。壮大なスケールで繰り広げられる謎解きミステリーを、イリュージョンマジックとともに魅せる体感型演劇だ。
舞台に臨む生駒里奈に、「舞台への意気込み」「乃木坂46卒業後変わったもの変わってないもの」「女優としての現在地」を聞いたインタビューをお送りする。

※インタビューは3月16日に収録したものです。
※5月に予定していた舞台エン*ゲキ #05『- 4D -imetor』は中止になりました。現在、公演の延期日程を調整中です。詳細は公式サイト(https://enxgeki.com/)をご覧ください。

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──舞台の主演、おめでとうございます。もう台本は読みましたか?

生駒 ありがとうございます。はい、面白い作品だなと思って、ワクワクしています。

──どんな内容ですか?

生駒 超能力研究所が舞台なんですが、その壁からテレポーテーションのように出現する謎の少女・ノア役をやらせていただきます。超能力がどう表現されているかを観るのも面白いと思うし、過去と未来という時間軸にとらわれない、人間の絆に注目するのも見どころかなと思います。

──資料には、「口が悪い」と書いてあるんですけど。

生駒 口が悪いです。
「うるさい!」とか、もっとひどい暴言もあります(笑)。男勝りでボーイッシュな役だけど、自分とは似てはいないかな。演じるのはすごく難しいと思います。まだ稽古が始まっていないので、こうやりたいですとは言い切れない段階なんですけど。

──舞台は何度も経験されていますが、共演者の方とすぐ仲よくなれるタイプですか?

生駒 稽古中にお芝居の話をして、徐々に仲よくなっていくんですけど、自分から距離を縮めることはできないタイプです。でも、舞台を一緒に作るという作業は好きです。稽古中に話していて面白い案が出てきたり、帰り道に話しながら問題点を解決したり。舞台を好きでいるのは、そういう作業があるからです。だから、本番よりも稽古が好きなんです。このお仕事をしている方は、本番になってお客さんを前にすると力を発揮できる方ばかりです。それとは別に、昨日の稽古とは違う自分になるとか、できないものをクリアしていく作業が好きなんです。

──乃木坂46を卒業して約2年が経ちました。
変わったものと変わっていないものを教えてください。

生駒 変わってないのは頑固さかな。日に日に頑固になっています(笑)。将来の話をすると、30歳までには役者としての地位を確立したいから、そのためにはどうすればいいのかって考えると、私には時間がないんです。あれをやって、これをやって……と考えていると、自然と頑固になってきますね。

──自分の中で30歳という設定をしているんですね。

生駒 例えば、結婚するとか、そういう人生でやりたいことを諦めていないから、そういうことも考えると、30歳までには……と思っています。

──では、変わった点を挙げると?

生駒 世間の目をあまり気にしなくなったことです。昔はアイドルだからこうしなくちゃいけないと考えたりもしていましたが、今はあまり考えなくなりましたね。乃木坂46時代は本当に気を遣いすぎていて、友達すら作らなかったんです。今は遅れてきた青春を取り戻しています。「それくらい許してくれよ~」と思いながら(笑)。


──ということは、今が楽しいんじゃないですか?

生駒 楽しいです。でも、もともとはっちゃけるタイプじゃないですから。新しくできた友達でいうと、山谷花純ちゃんっていう女優さんは、共演してはいないけど、互いの出演作を観て、好きになって。誕生日が近いから、合同誕生日会をやったんですね。そこで「ご飯に行きましょう」って誘ってもらって。私もご飯に行きたいなと思っていたから、ちょっとドキドキしてしまって(笑)。お互い人見知りなんですけど、地元・秋田にいる親友以来、久しぶりに親友ができました。

──2年前、卒業する直前にインタビューさせてもらった時、「大人になりたいとか、もっと成長したいと思ったのが卒業のきっかけ」と話していました。あれから2年経って、大人になれたという自覚はありますか?

生駒 24歳だと、まだなりきれてはいないなって思います。自分の足で立って、自分の考えで動いている自覚があるかどうか、だと思うんです。例えば、舞台だったら、演出家さんがいて、脚本もあるけど、それを演じるのは私自身です。それをコントロールできているか、できていないかっていう、ちょっとした差を感じることができるかどうか。
それが「大人になれたかどうか」の差だと思います。

──乃木坂46のライブを観に行くことは?

生駒 あります。去年の神宮(明治神宮野球場)とか、なぁちゃん(西野七瀬)の卒業ライブとか。京セラドームは広かったなぁ(笑)。そこで注目するのは、ここでこういう照明を入れるから感動するんだとか、演出側の目線ですね。

──卒業生と会うことってありますか?

生駒 この前、わか(若月佑美)と(秋元)真夏とご飯に行きました。帰り道、わかがさーっと走っていくから、なんだろと思ったら、橋本環奈ちゃんとばったり会って(笑)。

──2人はドラマで共演していますからね。

生駒 そうなんです。道で出会うなんてすごいなと思いながら。

──どんなグループであってほしいという希望はありますか?

生駒 1期生がいなくなったら、違うイメージのものになっていくでしょうけど、いつまでも続くグループになれたらカッコいいですよね。でも、もう当事者じゃないから、口を出すのもおこがましいので(笑)。
乃木坂46も息が長いグループだけど、私もそれと同じだけキャリアを積んでいることになるので、お互いに長く続けられたらいいですね。

▽舞台 エン*ゲキ #05『- 4D -imetor』
作・演出:池田純矢
出演:生駒里奈、池田純矢
玉城裕規/松島庄汰、田村心、新子景視
藤澤アニキ、北村海、町田尚規、前田りょうが、相田真滉
阿南健治

※全公演の中止が決定されました。公演の延期日程を調整中です。詳細は、公式サイトをご覧ください。
URL:https://enxgeki.com/
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