俳優の香川照之が主演した映画『災(さい)劇場版』が公開13日間で興行収入5000万円を突破したと3月5日、配給のビターズ・エンドが発表した。44館という小規模公開ながら、異例の伸びを見せている。
本作はWOWOWのドラマを再構築したサスペンスで、香川は1人6役という難役を熱演。その圧倒的な存在感と怪演が絶賛されている。

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「香川は舞台挨拶で、自身がドラマ『半沢直樹』(TBS系)の大和田常務に代表される‟陽の悪役”、映画『クリーピー 偽りの隣人』などの‟陰の悪役”を演じてきたことを振り返り、『今回はその後者の集大成だったと思っております。この6役をやればもうほぼやることはない』と達成感をにじませていました。続けて『劇場で私の姿を見られるのはもう最後かもしれない』と漏らす一幕もあり、共演の中村アンに『そんなこと言わないでください』とポツリ。『僕の中では陽の方向の悪役と陰の方向の悪役の集大成が整ったという感覚でございます』と語っていたのが印象的でした。地上波ドラマから遠ざかっていた期間を経て、今回の劇場版での主演は、まさに役者人生を懸けた勝負作と言えます」(芸能記者)

ネット上では「香川照之の演技力はやはり別格」「替えがきかない俳優だと痛感した」「不祥事はあったが、スクリーンで観る彼の迫力には抗えない魅力がある」といった期待の声が溢れている。

「TBSは香川が不在の間、日曜劇場のラスボスにオダギリジョー北村一輝を起用し、10年先を見据えた‟次世代のラスボス”作りに試行錯誤しているように見えました。しかし、やはり香川の持つ独特の粘り気のある演技は唯一無二。今作を機に映像の世界での需要は再び高まりそうです。『半沢直樹』を手掛けた福澤克雄氏との信頼関係は揺るぎなく、福澤氏の最新作となる7月期の日曜劇場『VIVANT』続編と、その後に予定されていると言われる劇場版への出演も噂されています。内面に狂気を秘めた悪役もいいですが、香川といえば、やはり大和田常務のような『陽の悪役』がいちばん似合いますから、アクの強い顔芸が恋しくなった人も多いようです」(映画ライター)

「ミスター日曜劇場」が地上波に帰還する日が来るだろうか。


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