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◆働くミドル層の男性の多くが五郎に共感
松重豊が主人公を務める井之頭五郎は、個人貿易商を営む独身男性。年齢は明かされていないが、松重の年齢(63歳)から推測すると50代後半から60代前半だろうか。
五郎は「結婚同様、店なんか下手に持つと守るものが増えて人生が重たくなる」と心の中でつぶやいたことがあるが、男として一生懸命に働きながらも、家族に縛られずに身軽に生きている。現代の日本では、50歳の男性未婚率は約3割とされるが、五郎のように「結婚すると人生が重たくなる」という考えに共感する人もいるはずだ。
『孤独のグルメ』は五郎の食事シーンが最大の見せ場であることから、「ただ食べるだけのドラマ」「おっさんが飯を食っているだけ」と評されることもあるが、それだけではない。
五郎が‟働く男性のあるある”ともいえる苦労をしている場面が挿入されている回も多く、ふと共感させられる。商談でプライベートな話を一方的にしてくる客に苦笑いする姿、猛暑の中での外回り、優柔不断な客に振り回される場面、出張先の地方で電車の本数が少なくて落ち込む姿など、多くのサラリーマンが経験する‟あるある”が詰まっている。五郎は働く男の‟戦友”ともいえそうだ。
現代では独身男性の幸福度が他の属性より低いという調査結果が多い中、五郎の価値観である「誰にも邪魔されず、気を使わずに物を食べるという孤高の行為。この行為こそが現代人に平等に与えられた最高の癒し」という言葉はポジティブに響く。
五郎が訪れた店の中には1000円前後で食べられる店が多いほか、街には手頃な価格帯の定食屋やラーメン屋が意外とある。
◆ミドル層の独身男性が増える今...求められるドラマのテーマは?
ミドル層の独身男性が主人公の作品は少ないものの、ヒットする可能性のあるテーマだと思う。例えば、2006年に放送された、阿部寛主演『結婚できない男』(関西テレビ系)は平均視聴率16.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯・リアルタイム)を記録し、2019年にはシーズン2が放送された。
『孤独のグルメ』の五郎も『結婚できない男』の桑野信介(阿部寛)も、周囲の目を気にせず、独身ライフを気ままに楽しんでいる。
独身男性に対する世間のイメージは、孤独と結び付けられたネガティブなものが多い。こうした見方が社会に残っていると、当事者自身も無意識のうちに気持ちが沈みがちになる。五郎や信介のようなポジティブに堂々と生きる独身男性のキャラクターが増えれば、多くの独身男性の気持ちも明るく、前向きになると思う。
とはいえ、五郎や信介は高所得層であり、すべての独身男性が自分を重ねられるわけではない。実際、統計では独身男性の平均年収は既婚男性より低い傾向がある。40代・50代の独身男性の半数以上が年収400万円以下である一方、既婚男性は6割前後が年収500万円以上というデータもある。
近年は、2024年の『燕は戻ってこない』(NHK総合ほか)や『団地のふたり』(NHK BS・NHK BSプレミアム4K)、2025年の『しあわせは食べて寝て』(NHK総合ほか)など、独身女性の貧困をテーマにした作品が続々と制作され、いずれもリアルな生活描写が共感を呼んでいる。
ミドル層の独身男性もまた、人口として小さくない層である。
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