第7話までで全話平均世帯視聴率10.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)、Tverお気に入り登録数140万を突破し、冬ドラマ独走状態に入っている鈴木亮平さん主演の日曜劇場『リブート』(TBS系)。死んだはずの人物が生きていたり、味方だと思っていた人物の裏切りがあったりと物語は混沌化しています。


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そんな中でも、鈴木亮平さん演じる主人公・早瀬陸、そしてKing & Prince・永瀬廉さん演じる裏組織の実行役・冬橋航が明白に闇に堕ちたことが視聴者に告げられました。

第1章である第6話までで、善良なパティシエ・早瀬と、彼が整形してなりすます悪徳刑事・儀堂歩の1人2役を演じてきた鈴木さん。これまでは、整形前(リブート前)を演じていた松山ケンイチさんのテイストを残し、彼の魂を継承して早瀬を演じていました。

しかし、第2章の始まりである第7話からは、リブートから1カ月が経ち、完全に裏組織と繋がる悪徳刑事・儀堂へと人格が憑依していました。

顔つきや声色から早瀬の面影が消え儀堂のそれになっただけでなく、憎むべき裏組織のトップである合六亘(北村有起哉さん)の駒として警察を水面下で操作し、見返りに金を受け取るようになっている。第6話までは、悪のふりをする時だけ見えていた早瀬の中の"儀堂らしさ"が、早瀬の心身を乗っ取ろうとしています。

もちろん早瀬の目的はそうした金銭ではなく、殺害された妻・夏海(山口紗弥加さん)の復讐ですが、手段を選ばなくなったという点において、彼が儀堂化しているのです。

夏海の殺害を自白した幸後一香(戸田恵梨香さん)の動向を調べさせるため、NPO法人「しぇるたー」の一員であるマチ (上野鈴華さん)に協力を依頼する際にも、夏海を慕っていた彼女の心につけこんでいます。ここまでで十二分に、一香の危険性を知っていたにも関わらず、です。

一香が裏組織から奪った100億円の商品の在りかをマチが突き止めると、早瀬は冬橋にも取引を持ちかけ、手を組むことを提案します。ここで、第1章までは非情な面がフィーチャーされてきた冬橋が激昂。トー横キッズを支援し、子ども達を保護する「しぇるたー」の仲間であるマチは、冬橋にとって家族、あるいはそれ以上の存在でした。


早瀬が自身の復讐のために、マチを利用していたと知った冬橋は、彼女が仲間のために100億円の商品を奪いに行くであろうことをすぐに察知。それは早瀬には思いもよらないことでした。そして2人が駆け付けた頃には時すでに遅し。マチは一香の仲間であろう商品を警護する人間に刺され、冬橋に最期の言葉を遺し息途絶えます。

彼女を亡くし慟哭する冬橋。復讐のためにマチの善意を利用した早瀬と、彼女を大切な人として守りたかった冬橋のコントラストが残酷です。冬橋は早瀬と同じかそれ以上に早く、マチを失った怒りや悲しみにより、一直線に闇堕ちします。

合六から一香を捉えるよう指示されると、完全に死んだ目で「(一香を)殺してもかまいませんよね…」と問いかける。このシーンは、彼が真のダークヒーローへと覚醒した瞬間でした。

これまで永瀬さんが演じてきたどの役より残忍だった冬橋。躊躇のない実行役として冷徹な眼差しがハマっていると話題になってきました。ただ、マチ絶命からの闇堕ちは、冬橋が一度人間味を見せた上で、一段階ギアを上げて冷酷非情になっており、それは深い喪失の裏返しでもありました。


さらに第7話では、死んだと思われた裏組織の顧問弁護士・海江田勇(酒向芳さん)が生きて現われます。死んだはずの人物の復活は、一度遺体を埋めるも実際には生きていた儀堂に次いで今作で2度目。

また、マチとは多くの時間を共有していない一香が、ラストで「ごめんねマチちゃん」とつぶやいたことから、殺害されたはずの夏海が一香にリブートしている説がより濃厚になってきました。

誰が生きていて、誰が死んでいるのか。誰が本物で、誰がリブートしているのか。そして一香は敵なのか味方なのか。相変わらず考察泣かせの何でもあり状態で進んでいる『リブート』ですが、緻密なストーリーラインと心理描写で観る者を引き込んでいます。闇に堕ちた2人の男が、この混沌とした闘いの果てに何を見るのか、その行方から目が離せません。

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