鈴木亮平さん主演のTBS系日曜劇場『リブート』がいよいよ大詰めを迎えています。今作では、妻殺しの罪を着せられた平凡なパティシエ・早瀬陸(松山ケンイチさん)が、整形して悪徳刑事・儀堂歩(鈴木さん)に顔を変えリブート(再起動)。
妻の仇とされたダークバンカー・合六亘(北村有起哉さん)の真の目的も見えてきました。

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第8話では、リブート後の早瀬(鈴木さん)を翻弄してきた幸後一香(戸田恵梨香さん)が、実際には死んだと思われた早瀬の妻・夏海(山口紗弥加さん)が同じくリブートした姿だと明かされました。

合六に家族の身の安全を脅され、夏海は整形して一香として生きていたのです。

今作は、誰が敵なのか味方なのか、リブートしているのかいないのか、生きているのか死んでいるのかが簡単に覆されてきました。その中でも唯一、変わらず一貫してきたのが早瀬の家族への愛です。すべては夏海を殺した犯人を見つけ、大切な息子と母親の元へ帰るため。

一方、これまで余裕があるように見えていた一香でしたが、この3年にわたり家族のために決死の覚悟で彼女になりすましていた夏海だった。そうして今作を振り返ると、早瀬も夏海も夫婦揃ってブレずに家族愛を貫いていたと分かります。

鈴木さんは第1話から、松山さんが演じた早瀬の所作を完コピし、早瀬と儀堂の1人2役を演じ分けてきました。第8話でようやく、戸田さんも本物の一香と彼女の姿になった夏海の1人2役だったと判明したのです。

颯爽とした雰囲気の本物の一香ですが、戸田さんは同じ事務所の吉瀬美智子さんをイメージしていると自身のInstagramで明かしています。本物、そして夏海がなりすます一香は、戸田さんの過去作品の中でもとりわけ大人の色気を纏い、独りで自立した女性に見えていました。


しかし、死んだとされた自分(夏海)の葬儀で一香のふりをして息子を励ました後、裏で人知れず涙する戸田さんは、愛情がこもった母親の顔をしていたのです。 外見はクールな一香ですが、内面は母性溢れる夏海のまま。それは山口さんが演じた夏海の残像でもあります。

そんな早瀬と夏海をリブートに仕向けた合六は、極悪非道の塊のような男です。病気の妹のために1億5千万円で自らの人生を差し出した一香を、リブートのために共に過ごし友情が芽生えていた夏海の目の前で容赦なく射殺させた。人の心を弄ぶ悪魔的所業です。

また、夏海や儀堂に10億円の横領や100億円の商品を奪った罪を着させていたものの、すべて自作自演だった。それにも関わらず、制裁として夏海を脅してリブートさせたり、儀堂を銃でメッタ打ちにして社会的に抹消した(儀堂が本当に肉体的に死んだかはまだ不明)。

ここまで無情な合六に対し、視聴者の強いヘイトが向けられていますが、それを演じる北村さんにとっては役者冥利に尽きるのではないでしょうか。

北村さんと言えば、2024年連続テレビ小説『おむすび』(NHK総合)でのヒロイン・米田結(橋本環奈さん)の父親役が印象的です。真面目で義理堅く、ギャルになった結に手を焼きながらも、彼女の意思を尊重していました。

また、前クールの『小さい頃は、神様がいて』(フジテレビ系)では、離婚を突きつけられる冴えない夫役を演じていました。


こうした北村さんの近年の役柄と、『リブート』での憎たらしさ満点の合六では、まさに別人級の演じ分けです。

これまで、手を組んだり仲違いをしたりを繰り返してきた儀堂に扮する早瀬と一香に扮する夏海。早瀬も一香が夏海であることを突き止めており、最終章である第9話では合六に立ち向かうためにリブート夫婦が共闘します。

合六の真の目的は、10億円や100億円という資金を使って大物政治家・真北弥一(市川團十郎さん)を総理に押し上げること。もはや物語は単なる復讐劇にとどまらず、国家規模の陰謀を暴く壮大なスケールに発展しています。

裏組織と政治の繋がりのために利用されていた早瀬と夏海は、合六と対峙し何を見るのか。果たして二人は、「本来の自分」として家族の元へ帰ることができるのか。その結末から目が離せません。

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