2005年放送のドラマ『1リットルの涙』(フジテレビ)は、沢尻エリカが演じる池内亜也をヒロインとする実話に基づいた感動作だ。脊髄小脳変性症を患った少女・亜也を演じた沢尻が、多くの視聴者の涙を誘った。
先日、劇場版『映画1リットルの涙』が約20年の時を経て、2027年に公開されることが発表された。本作で主演を務めるのは、錦戸亮が演じる麻生遥斗。現在、公表されている出演者は錦戸亮のみで、その他のキャストは明らかになっていない。本稿では、沢尻エリカが映画版に登場する可能性について、近年の活動を踏まえながら考察する。

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◆15年後の遥斗(錦戸亮)の姿が話題

2027年公開予定の『映画1リットルの涙』で描かれるのは、15年後の遥斗の姿だ。メインビジュアルには、錦戸扮する遥斗が、粉雪の中でまっすぐに前を見つめる姿が印象的だ。

ドラマ版ではレミオロメンの『粉雪』と『3月9日』が作品の感動を深めたが、映画版でもこの2曲がテーマソングとして引き続き使用される予定だ。

連続ドラマの放送から20年以上が経ち、視聴者自身も社会全体も大きく変化したが、遥斗は医者になっていた。高校生の頃の遥斗は「おれ、医者とか向いてないから。だいたいさ、人が死のうが生きようがどうでもいいじゃん。適当に死んで、適当に生まれて、そうやって自然ってバランスが取れているんだし。別に無理して生き延びなくてもさ」と、亜也に持論を語っていたものだ。


しかし超特報映像では、「医者になりたいと本気で思ったきっかけは、彼女(亜也)を助けたいと思ったから」と明かしている。

亜也との出会いと別れは、遥斗の人生を大きく変えた。彼はどんな医者になり、その喪失と向き合いながら15年を生きてきたのだろうか。

◆沢尻は劇場版に出演するのか?

現時点で発表されているキャストは錦戸亮のみだが、やはり気になるのは沢尻エリカの出演の有無である。

ドラマ版の成功において、沢尻の存在は欠かせないものだった。亜也の清らかな心、性格の明るさ、生に対する渇望を全身で表現し、治療法がない病の不安を秘めながらも元気溌剌に振る舞う姿が切なかった。本作が今なお語り継がれる名作となったのも、沢尻の演技力と清らかなかわいさがあったからともいえる。

今回公開された超特報映像はわずか30秒ながら、亜也の存在を感じさせるシーンがいくつも挿し込まれている。中でも気になったのが、車いすを自力でこぐ学生服姿のミディアムヘアの女性の後ろ姿を、遥斗が見つめる場面だ。この女性は亜也を想起させるが、その正体はいまのところ不明だ。

『映画1リットルの涙』にはドラマ版の映像が回想として使われたり、あるいは成長した遥斗を天国から見守る存在として亜也が描かれたりする可能性も考えられる。予告映像を見る限り、亜也の姿や音声を抜きに物語を成立させるのは難しいように思えるため、沢尻は何らかのかたちで登場すると予想する。


◆復帰後も変わらぬ存在感

沢尻は過去の不祥事や舞台挨拶での「別に」対応が問題視され、7年ほど公の場に出る機会がなくなっていた。だが、活動を再開させた近年は、舞台を中心に活動の幅を広げ、前にも劣らぬ存在感で観る者を圧倒している。

3月上旬まで上演されていた舞台『ピグマリオン-PYGMALION-』では、ヒロインのイライザ・ドゥーリトルを好演。4都市での公演を成功させた。沢尻とイライザ役の相性は抜群で、沢尻の美貌が貴婦人に成長するイライザのイメージに重なっていたし、ダンスシーンなどは絵画のような美しさがあった。特に沢尻の繊細な感情表現には深く感動させられた。

さらに、2月27日に公開された映画『#拡散』(ブシロードムーブ)では、沢尻は新聞記者の福島美波役として出演。物語の核を担う重要なポジションで存在感を示している。

不祥事を経験した俳優が休業期間を経て、YouTubeや舞台、有料チャンネルから活動を再開するケースは少なくないが、沢尻は2024年2月の舞台『欲望という名の電車』以降、古典作品への出演を重ねながら実力を証明し、着実に信頼を拡幅してきた。そして『#拡散』によって、映像作品への本格的復帰も果たしたといえる。

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