日本からパンダがいなくなって早や2カ月。パンダロスで哀しむ人たちのために(?)世界最大級のパンダが日本上陸!東京女子プロレスの3・29両国国技館大会にアンドレザ・ジャイアントパンダの参戦が決定。
対戦相手は身長が半分ぐらいしかない女子プロレスラーの瑞希。異次元にもほどがあるシングルマッチに、パンダ好きのはずの瑞希はインタビューで憤りまくった。その理由とは?

【写真】300cmのアンドレザ・ジャイアントパンダに挑む瑞希【3点】

3月29日、両国国技館で開催される東京女子プロレスのビッグマッチ『GRAND PRINCESS‘26』の全対戦カードが出揃った。大会を締めくくるのは王道の3大タイトルマッチとなるのだが、そこに至るまでのラインナップがとてつもなくバラエティーに富んでいる。人気声優上坂すみれが強引に参加を決め、あのミニモニ。の公式キャラクター・ミニモちゃんが『魅仁夢』としてプロレスデビューには矢口真里が応援に駆けつけることが決定。3月まで『日曜日の主役』だった戦隊ヒーローからニンジャレッド、ゲキレッド、ゴーオンレッドが降臨するなど、プロレスラー以外のゲストがお祭り騒ぎの山盛り状態。これでもまだ一部で全10試合、すべてに見どころがある豪華なマッチメークとなった。

「その中でも私の試合だけちょっと違いますよね? 全部の対戦カードの写真がズラッと並べられたときに、私のところだけ明らかにおかしかったから(苦笑)」 

そう困惑するのは人気選手の瑞希。彼女の対戦相手はなんとパンダなのである!

いまや日本では見ることができなくなってしまったパンダ。日本中でパンダロス現象が起きているが、3月29日に領国国技館に足を運べば、なんとパンダを生で拝むことができる?! しかも世界最大級に超どでかいパンダを!

瑞希との対戦が決まったのはアンドレザ・ジャイアントパンダ。身長300㎝(!)を誇る超大型選手で、両国国技館の2階席からでもでっかく見える存在感。
プロレスファンならずとも、一見の価値があるのだが、対戦相手が瑞希、しかもシングルマッチというのが最大のポイントなのである。

昨年秋まで団体最高峰のプリンセス・オブ・プリンセス王座に君臨していた瑞希。それゆえ春・夏・秋の3大ビッグマッチはすべてチャンピオンとしてメインイベントで防衛戦に出場。王座から陥落したことでタイトルマッチの縛りがなくなり、今回の両国国技館でどのようなカードが組まれるのか、注目されていた。
ただ、2月までおこなわれていたタッグトーナメントで決勝戦まで勝ち残ってしまったことで瑞希のカードはずっと先送りにされてきた(トーナメントで優勝した場合、両国国技館でタッグ王座への挑戦が濃厚となるため)。

「ベルトを失ったことは悔しかったですけど、チャンピオンとして闘い抜いて、なんか大きな羽根を手に入れたような感覚がして。これからはちょっと自分にわがままにノビノビと生きてみようかなって思ったんです。私の性格上、すぐにわがままには生きられないので、そう思うところからはじめてみようって(笑)。

本当はタッグトーナメントで優勝したかった。今回は後輩の(高見)汐珠と組んでので、汐珠にタッグの楽しさ、優勝の嬉しさを教えてあげたかったんですけど、準優勝で終わってしまって……落ちこんでいたら汐珠がニッコリ笑って『楽しかった!』って。もうそのひとことですべてが救われました!」

そんな感涙も乾く暇なく、まさかの展開。入場時に振り回すピコピコハンマーが盗難される、という怪事件が発生。
その犯人はアンドレザ・ジャイアントパンダの仲間。かつてタッグマッチで瑞希と対戦したときにピコピコハンマーでアンドレザは頭部を一撃されている。その映像がバズって、世界中で恥をかいた、という恨みからの反抗で両国国技館での一騎打ちを要求してきたのだ。

「怒ってます! 私の知らないところで勝手に話が進んでいって。私、うさぎが好きなんですけど、パンダも大好きで家にはぬいぐるみもあるぐらい。だけど、アンドレザ・ジャイアントパンダだけは大嫌い! こうやって手下を使ってズルいことをするし、入場するときもひとりじゃ歩けないから、誰かが連れてくるじゃないですか? それに(PR大使の)スーパー・ササダンゴ・マシンさんからも『パンダ用に伝説級の新しい武器を探してこい』って無茶ブリされるし……なんか、すべてはササダンゴさんの策略なんじゃないかって深読みしちゃいますよ」

今回の両国国技館に向けて、スーパー・ササダンゴ・マシンから各選手に『お題』が出されているのだが、ほかの選手には「インフルエンサーを相手に全力あっちむいてホイで3勝せよ」といったミッションが多く。ほとんどの選手がすでにクリア済み。たしかに瑞希へのお題は、すぐにクリアできるものではなく、なにが正解なのかもハッキリとしないのだが……憤りまくった瑞希は武器を探しに、『勇気爆発バーンブレイバーン』などで知られるアニメ監督・大張正己氏に助けを求めた。パンダと闘うための武器がほしい、というあまりにもわけがわからない依頼に困惑する大張監督だったが、最終的には新しい武器『バーンピコピコアックスハンマー』をその場でデザイン。完成した武器はアニメから飛び出したプロレスラー・ブレイバーン選手が両国国技館に届ける、という超展開。なにはともあれ、新たな武器を手に瑞希はパンダと闘うことになった。

ただ、瑞希にはアンドレザ・ジャイアントパンダにはトラウマがある。
過去にタッグで対戦した際、コーナー最上段からダイビングフットスタンプを放ったときに、会場から「パンダになんてことをするんだ!」と大ブーイングが発生した。勝つためには攻めなくてはいけないが、あんまり攻めまくると「かわいそうだ!」と叩かれる可能性が……パンダ攻略は難易度が高すぎる!

「でもアンドレザ・ジャイアントパンダはリングに上がってるパンダなので! 作戦とかは考える意味がないと思っています。いろいろ考えたところで、いざリングで向き合ったら『でっか!』となって、なんにもできなくなると思うから(苦笑)。いつもの技は通用しないだろうし、本当に困っています」

瑞希は世界有数の「バズり女子プロレスラー」として知られている。彼女の必殺技である『渦飴』(回転しながらのボディーアタック)はそれこそプロレスを知らない人でも「なんだこれは!」と衝撃を受ける凄テク。もし身長が倍近くあるアンドレザ・ジャイアントパンダにクリーンヒットすれば、その動画は間違いなくバズるし、世界中が東京女子プロレスに注目するはずだ。

「私自身はバズることを意識したことは一度もないんですよ。いつも通りに試合をしているだけなのに、応援してくださっている方が上手に切り取ってバズらせてくれる。本当にファンのみなさんの“腕”のおかげです。その映像を見て、気になった方が東京女子プロレスの会場に来てくださったら、最高にうれしいんですけどね。プロレスに限らず、どんなジャンルでも会場に足を運ぶっていう、その一歩目のハードルが高いと思うんですけど、ぜひ両国国技館をその一歩目にしてもらえたら!」

国技館のど真ん中にでっかいパンダがいて、誰も見たことがない武器を手にした女子プロレスラーが立ちはだかるというファンタジーのような現実世界。誰にも想像できない異色のシングルマッチに注目!

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