5年前にSKE48を卒業。現在は女優、歌手として活動している高柳明音が6月3日に1stミニアルバム『Spilit』をリリースする。
作詞はすべて本人が手がけたという意欲作について語ってもらうとともに、アイドル卒業後の5年間も振り返ってもらった。

【写真】1stミニアルバム『Spilit』をリリースする高柳明音【5点】

――ミニアルバムが発売されるそうですね。

高柳 円盤になるのは初めてなので、ファンの方も喜んでくれています。「CDになるのが嬉しい!」って。

――どんな内容ですか?

高柳 全8曲入りで、4曲はソロの歌手活動を始めてからリリースした曲です。残り4曲はいわゆるインストなのですが、そのうち3曲は私のハモりの声が入っています。ファンの方が歌うと、私とハモれることになります(笑)。もちろんハモりだけを聴くのもいいし、そんな機会はなかなかないと思うので新しいんじゃないかな。「今回はインストとはひと味違うオフボーカルを入れてほしいです」と私がお願いしたことから実現しました。

――作詞はご本人がされていますね。

高柳 正確には3作が私で、1作は共作です。共作の2ndシングル『爛漫スピリット』は、SKE48の『ごめんね、SUMMER』を作曲した俊龍さんと書いたんですが、スケジュールが合わず、直接お会いすることができなかったので、作るのが大変でした。
俊龍さんはLINEをやらないので(笑)。

この曲は、俊龍さんとのイベントで『ごめんね、SUMMER』のデモ曲を聴かせていただいたときに、使われていないパートがあるのを知って、「これ、ほしいです!」とお願いして作っていただきました。

――他の3曲は?

高柳 『星、流れる夜に君を想う』は歌詞先行でした。私の芸能活動15周年でソロライブをすることが決まって、オリジナルを1曲歌いたかったので作りました。長年、私が家族として愛していた鳥がお空へ行ってしまって、その子への想いを書きました。

次に書いたのが『O.A.!! Summer Tune☆』で、これが1stシングルです。デモ音源を48曲聴いて、選びました。私がやっているラジオ番組『高柳明音の生まれてこの方』が10周年を迎えたので、記念の公開収録で披露できるような、楽しい楽曲にしようと思いました。ラジオに関する言葉をはめていく作業が楽しかったです。

新曲の『Bright Sound』は、私の名前「明るい音」に由来しています。応援ソングというほどではないですが、毎日をちょっと楽しく生きられたらいいなという歌詞にしつつ、自分が感じてきた悔しさや喜びを入れました。

――悔しさというと?

高柳 グループ時代、やり残したことはないけど、やれなかったこと、諦めたことがたくさんあったんです。
そんな思いを込めました。あのときは、皆さんにその悔しさを見せなかったけど、まだ心のどこかに微熱として残っている、みたいな。歌詞を書くのに一番時間がかかった曲でした。

――2月のソロライブはいかがでしたか?

高柳 楽しかったです! 2年前にもライブはさせていただきましたけど、そのときは思い出に浸るような曲を中心に構成していて。でも、今回は自分の曲を4曲歌えたので、自分のライブだと思えました。

――一人で歌い続ける体力がすごいと思いました。

高柳 これはアドレナリンです! 体力は確実に落ちました。今が一番頑張っています(笑)。一人で歌うのって体力より、気持ちを切らさないことだと思います。基本アドレナリンで動いている人間なので(笑)。ソロライブのリハ期間は『爛漫スピリット』を5回連続で歌いながら踊る練習をしていました。“『爛漫スピリット』シャトルラン”と呼んでいたんですけど(笑)。


私の場合、お客さんがいると湧き上がってくるものがあって。ステージに立つことがすべてのスイッチなんです。舞台もそうで、「本番が始まると変わるね」と共演者さんに言われます。責任感、楽しませたいという気持ち、サービス精神……。チケット代以上のものをお見せしたくなります。“お値段以上・高柳”ということで(笑)。

――ここにきて歌手活動に力を入れるようになったのはなぜなんですか?

高柳 15周年のソロライブ(2024年)をさせていただいたことです。私がグループを卒業したときはまだコロナ禍で、ファンの方がコールすることができなかったんですね。ファンの方としては「声を出して送ってやれなかった」という思いがあったのを知っていたから、その場を作りたいと考えていました。

私としては1回きりでいいと思っていたら、事務所の方々から「もっと歌をやってみない?」と言っていただけて。一人で歌うのはめちゃくちゃ緊張するけど、挑戦したいと思いました。

――卒業して5年が経ちます。


高柳 5年って長いですよね。今年の3月29日で活動を始めて17周年です。人生の半分、芸能活動をしていることになると思うと感慨深いです。

――結婚するOGもいますしね。松井珠理奈さんとか。

高柳 ビックリしました! 「おめでとうございます」とLINEしました。(大場)美奈とはよく連絡を取っています。子どもが産まれたから、考えが子ども第一に変化しているなぁと実感しています。

――この5年でご自身が変化したと思うところは?

高柳 歌を始めたことが一番です。先日は富山のアウトレットパークで歌わせていただきました。どのくらい集まってくれるんだろうと不安だったけど、たくさんの方が来てくれて。グループ時代に石川にツアーで周ったときのTシャツを着ている方もいました(笑)。


――2015年ですよ。

高柳 そうだ、山田菜々ちゃんがいたときですね。「47都道府県全国ツアー」でしたが、コロナの感染拡大により、残念ながらツアーで富山は周れなかったんです。

――今から行っていない県を一人で周って、当時の回収をしてください(笑)。

高柳 私と中西(優香)さんと松井玲奈ちゃんの3人で、「私たちはライブをやりたいんです!」ってスタッフさんに言いに行って、それで発表されたのが47都道府県ツアーでした。でも、行ったことのない県を探して行ってみるのもいいですね。ご当地ラーメンの動画も撮ってきます。

――仕事面で達成したいことはありますか?

高柳 歌はもちろんですけど、お芝居ももっとやりたいです。あと、作品展も。物作りが好きで、絵も描きたいし、アクセサリーやビーズを作るのも好きなので。

――最後に、SKE48は今年で結成18周年を迎えます。AKB48は昨年の20周年で大きなトピックを打ち出しました。
何か感じていることはありますか?

高柳 AKB48さんは日本武道館でコンサートをやったし、『NHK紅白歌合戦』にも出ていましたよね。たかみな(高橋みなみ)さんや前田敦子さん、大島優子さんがいらっしゃることは、今のAKB48につながることだと思いました。私たち卒業生が今のSKE48に何ができるのかはわからないけど、Win-Winになれるようなことができたらなとは思います。あくまであちらからオファーがないと動けないんですけど(笑)。

――年明けのAKB48の握手会の会場は、出戻りのファンが押しかけたそうです。

高柳 人数が多い分、今の推しは必ず見つかりますね!それがグループの強みです。私もAKB48の先輩方とコンサートに出させていただくことで知ってもらいました。

SNSを見ていると、SKE48の映像がよく流れてきます。頑張ってるなーと思いながら眺めています。まだ2年もありますから。楽しい20周年になるといいですよね。

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