Snow Man目黒蓮が、俳優として新たなフェーズに突入している。浜辺美波とW主演を務めた映画『ほどなく、お別れです』(2月6日公開)が公開45日間で興行収入40億円を突破する大ヒットとなり、センシティブなテーマを扱った作品で結果を出したことで、アイドルの枠を超えて俳優としての評価が大きく高まっている。


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さらに人気コミックを実写化する主演映画『SAKAMOTO DAYS』(4月29日公開予定)では、4時間に及ぶ特殊メイクで‟ふくよかな坂本”を演じ、顔がほぼ見えないシーンでも吹き替えなしで激しいアクションに挑戦するなど、体当たりで熱演。「嘘をつきたくない」という目黒の役作りや演技への姿勢からは、俳優として勝負する覚悟がうかがえる。

その延長線上にあるのが、ハリウッドだ。

目黒は現在、カナダを拠点にハリウッド製作ドラマ『SHOGUN 将軍』シーズン2の撮影に参加している。真田広之が主演を務める同シリーズは、前作がエミー賞で歴代最多の18冠を獲得するなど世界的に注目度が高い。目黒にとって海外進出の大きなチャンスとなる一方、「本当に世界で通用するのか」というシビアな視線にもさらされている。

では、目黒蓮はハリウッドで成功できるのか。

日本人俳優にとって最大の壁が語学力だ。ハリウッド作品では英語での演技が前提となり、自然にセリフを話せるだけでなく、ニュアンスや間を含めた表現力が求められる。ここをクリアできなければゲスト的な扱いにとどまり、継続的な活躍は難しくなる。

その点で目黒は、明確な進化を見せている。かつては「ローマ字も読めない」と語るほど英語が苦手だったが、多忙なスケジュールの合間を縫って勉強を重ねた。
その結果、2025年にイタリア・ミラノで開催された高級ブランド「FENDI」のイベントでは、英語でインタビューに応じるまでに成長した。通訳なしで現地スタッフと英語で会話する姿も確認されている。

コンプレックスを起点にした努力が、海外で通用する実務的なスキルへと結実しつつあるのだ。同じSnow Manのメンバーであり、海外でモデル活動を展開するラウールの存在も、国際的な視点を持つうえで少なからず影響しているだろう。

もっとも、ハリウッドで求められるのは語学力だけではない。最終的に問われるのは、「その役を任せられる演技力や存在感があるかどうか」だ。

この点において、目黒の現段階での評価は分かれる。2022年のフジテレビ系ドラマ『silent』で見せた繊細な演技は高く評価され、視線や間を活かした非言語表現は多くの視聴者の涙を誘った。昨年放送されたTBS系日曜劇場『ザ・ロイヤルファミリー』でも、感情の揺れや葛藤を体現する演技が話題となった。

その一方で、「決定的な代表作に欠ける」「まだ若いので役の説得力は発展途上」といった冷静な意見もある。評価が分かれている現状を踏まえても、『SHOGUN 将軍』シーズン2をはじめとした今後の出演作でどんな演技をするのかは見逃せない。

目黒の海外への挑戦は、「個人の問題にとどまらない」という点でも注目されている。


本人はインタビューで、ソロ活動について「グループに還元できる仕事しかしない」とたびたび明言している。つまり、ハリウッド進出は単なる自己実現ではなく、Snow Manというグループの価値を引き上げるための戦略の一環でもあると捉えることができる。

実際、個人の海外進出がグループ全体の認知拡大につながる構図は、K-POPなどのグローバル戦略では一般的だ。目黒が『SHOGUN 将軍』で確かな評価を得られれば、Snow Manが日本のトップアイドルから世界的グループへと進化する契機になり得る。つまり「目黒蓮はハリウッドで成功できるのか」という問いは、「Snow Manは世界に出られるのか」という問いと直結する。

日本人でハリウッドにおいて確固たる地位を築いたのは、渡辺謙や真田広之などのごく一部の俳優に限られる。渡辺や真田が「ハリウッドで成功した」と認められたのは、出演を継続的に重ね、現地で評価を積み上げてきたことが大きい。結局のところ、ハリウッドでの成功とは「出演すること」ではなく、「必要とされ続けること」だ。目黒の『SHOGUN 将軍』シーズン2への出演は、一過性の話題で終わるのか。それとも「もっとハリウッドで彼を使いたい」と言われるレベルに達するのか。

目黒蓮がその壁を越えたとき、彼は‟日本の人気アイドル”ではなく、‟世界で評価される俳優”になる。そしてその先には、Snow Manが世界へ羽ばたく未来も見えてくるはずだ。
その答えは、近い将来、はっきりと示されることになる。

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