他のグループとは一線を画し、独自路線を追求するラストアイドル。近年は全員で「団体行動」や「最高難度ダンス」といった課題に取り組み団結力を高めていたが、約1年ぶりにオーディションバトルが復活し、総勢44名のうち選抜メンバー18名で最新シングル『愛を知る』の表題曲を歌唱する。
ますます盛り上がりをみせるラストアイドルだが、彼女たちの歩んできた歴史はどんなものだったのか? 番組のシーズンごとに振り返る。(2回連載の1回目)

まず、改めてラストアイドルの成り立ちについておさらいしておきたい。トップアイドルたちの総合プロデュースを数多く手掛けてきた秋元 康が“究極のアイドルグループ”を誕生させるべく、2017年8月よりオーディション番組『ラストアイドル』(テレビ朝日系)を放送開始。そこから生まれたグループの総称が「ラストアイドル」だ。現在は「LaLuce」をはじめ全7ユニットで構成されている。

【関連画像】選抜メンバーTOP3のスタイルが際立つカット

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<1stシーズン>(2017年8月~12月)
17年8月に秋元康プロデュースによる“究極”のオーディション番組『ラストアイドル』(テレビ朝日系)がスタート。プロアマ問わないという前代未聞の応募条件だった。オーディションの形式はまず「暫定メンバー」7人が登場し、そこに毎週「挑戦者」という名の刺客が現れ、1対1のパフォーマンスバトルで対決するというもの。挑戦者が勝利すれば即メンバー入れ替えとなり、最後まで勝ち残れば華々しいデビューが約束された。

初代暫定センターだった間島和奏は2度に渡って挑戦者を退けるも、3度目の対戦相手となった阿部菜々実に敗北。その後阿部は最後までセンターの座を死守した。また、長月翠は一度敗れたが、暫定メンバーの辞退により再び立ち位置5番に返り咲くという予想外の展開に。


最終的に勝ち残った7人はシングル『バンドワゴン』で17年12月にデビューを果たす。カップリング曲はオーディションに敗退したメンバーによる“セカンドユニット”が担当することとなった。

1st Single『バンドワゴン』
2017年12月20日リリース。1stシーズンのバトルで勝ち残った阿部菜々実ら7人が「ラストアイドル」名義で歌唱した。

<2ndシーズン>(2018年1月~4月)
1stシーズンで勝利した7人による「ラストアイドル」に加え、敗者で結成された“セカンドユニット”の「Good Tears」「シュークリームロケッツ」「Someday Somewhere」「Love Cocchi」の計5組が、2ndシングル表題曲を懸けてユニット対抗バトルを行なうことに。織田哲郎、小室哲哉、指原莉乃、つんく♂、秋元康という名だたるプロデューサー陣が抽選により各ユニットのプロデュースを担当することになった。

まず総当たり戦では小室哲哉がプロデュースした「ラストアイドル」と、指原莉乃がプロデュースした「Someday Somewhere」が脱落。そして上位3組による決勝トーナメントでは、総当たり戦1位だった織田哲郎プロデュースによる「Good Tears」を、秋元康プロデュースによる「シュークリームロケッツ」が退けて優勝。2ndシングル表題曲歌唱権を得た。なお、これを機に「ラストアイドル」は「LaLuce」に改名した。

2nd Single『君のAchoo!』
2018年4月18日リリース。2ndシーズンのユニット対抗バトルで優勝した「シュークリームロケッツ」が表題曲を担当した。


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(取材・文/左藤豊)
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