バラエティ番組ではドッキリを仕掛けられ、ネットでは大炎上。お騒がせ芸人クロちゃんが大好きなアイドル文化についてお題に沿って持論を語る当連載。
今回は、未曾有の国難、新型コロナウイルスの影響で生活がガラリと変わってしまった今、改めてアイドルが持つ「パワー」について……。

【写真】見た目からしてあまりにも異次元なクロちゃんの自炊料理

本当に大変なことになってきましたね。もちろん新型コロナウイルスのことです。僕も仕事に関してはヤバいことになっていますね。なにしろ営業は全部飛んだし、テレビ収録もほとんどないわけですから。

だけどプラスの面も少しはあるんですよ。まず住んでいる部屋を掃除したし、自炊するようになった。「なんだ、そんなことかよ」って笑われるかもしれないけど、僕にとってはすごく大きな一歩なんです。

今の部屋に引っ越して14年くらいになりますけど、料理なんてしたことなかったですからね。いかんせんキッチン回りが汚すぎて、料理できる環境じゃなかったんです。健康系の番組で、お医者さんから「自炊をしなさい」と説教されたこともありました。そのときは「絶対します!」なんて答えていたけど、正直する気もなかった(苦笑)。


それに外食していると、どうしても食べたものをSNSにアップし忘れることもあるじゃないですか。そうすると「隠れて食べていた」とか非難されて、嘘つき呼ばわりされてしまう……。だから満を持して自炊に踏み切ったと言えるわけです。

もっとも今のところ、料理の評判はめちゃくちゃ悪いですけどね。「汚ない色だな。絶対マズそう」とか非難轟々で。こうなったら料理の腕を磨いて、可愛らしいキャラ弁を作れるくらいまでになりたいですね。そして毎日タマネギを切り刻んで、血液サラサラにしてやります!

あと自宅からリモートでテレビ出演もしました。『スッキリ』(日本テレビ系)のクイズコーナーです。このときはたった3分の動画を撮るのに、3時間くらいかかったんですよ。僕、ものすごい機械音痴なんです。それでオンエアを観たら、加藤浩次さんが途中で「(水卜麻美アナ、近藤春菜ちゃん達が無表情になるので)VTR止めろ!」とか言うものだから、実質は1分くらい。
愕然としました。

基本的に僕は他人に依存しながら生きてきた人間。結婚相手に求める条件は「ギャル」とか「20歳~24歳」とかいろいろあるんですけど、「パソコンが得意」とか「車の免許を持っている」というのも同じくらい大事でした。努力は絶対にしないと決めていましたからね。そんな僕が自分1人で収録したことで、なんとも言えない充実感があったんです。責任感が芽生えた。20年芸人やってきましたけど、こんな感覚は初めてですよ。つまりこれはコロナによって僕自身の考え方が変わったということだと思うんです。

これからは情報番組だけじゃなくバラエティもリモート収録が増えるかもしれない。この限られた状況の中で自分にできることをやっていこうかと前向きに考えています!

さて僕が大好きなアイドルたちも、みんな試行錯誤しながら懸命に頑張っていますね。無観客配信ライブ、リモート握手会、リモートチェキ撮影……。これは実際のライブができない苦肉の策なのかもだけど、僕的にはネガティブな印象はないんですよ。
むしろアイドルが新しいコンテンツを使うきっかけになっているような気がする。

中でもすごいなと度肝を抜かれたのは、さしこ(指原莉乃)の手掛ける=LOVEと≠ME。一気に新曲を書き上げると、メンバー24人がそれぞれ自宅でリモートレコーディング、リモート撮影して1週間で公開した。このスピードと勘の良さは真似できないものがありますよ。

僕はコテコテの現場主義者でネットの世界が苦手だったんですけど、家にずっといるものだから、好きなアイドルの配信や過去動画をチェックするようになるじゃないですか。そうすると現場だけでは分からなかったことも見えてくるんです。

アイドル側にしたって今は出かけられないわけだから、「●●ちゃんとイベントで一緒に撮りました」みたいなことをSNSにアップできないわけですよ。ずっと自分の部屋にいて、自分の内面と向き合うようなことを書くしかない。そうすると、より「素の状態」が見えるようになるんです。個々の発信力が問われることになりますよね。

この騒動で経済的にも大ダメージを受けるだろうけど、それにも増して人々の心のケアが必要になっていくと僕は思うんです。アイドルや芸人がなぜ世の中にいるかというと、結局、人を笑顔にするためじゃないですか。
当のアイドルだって今は傷ついているはずですよ。自分たちの生活もままならないでしょうし。それでも笑顔を届けようという健気な姿勢には本当に頭が下がります。

3・11のときと違って、今回は被災地公演などはできません。何が模範回答かは誰も分からない。でも震災のときにももいろクローバーZが躍進したように、時代に求められるアイドルは絶対に現れますから。僕自身、アイドルからはパワーをたくさんもらってきましたし。

当たり前だったことが当たり前じゃなくなって、今はライブや握手会のありがたみを痛感しているところです。だからこれで再びアイドルたちと会える日がやってきたら、そのときの感動はすさまじいと思うんですよ。改めてアイドルってすごい存在だなって思いますね。
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