3人組テクノポップアイドルの「Cupitron」(キュピトロン)が6月28日、渋谷REXにてデビューライブ「Cupitronお披露目ライブ <First Contact>」を開催。ファンを前にパフォーマンスを行ない、そのベールを脱いだ。
 6月25日に配信を開始したデビュー曲の『サマーカイジュウ』は、つりビットのプロデュースを手掛けるトベタ・バジュンがプロデュースを担当。Cupitronというユニット名は"Cupid"と"tron"を掛け合わせた造語とのことで、公式のトレーラー映像も、サイバーテクノ的な要素を強調した作りになっている。  なおトベタ氏はかつて、テクノポップアイドルのテクプリもプロデュースしていたが、惜しくも昨年のTIF2013を最後に解散。そのトベタ氏が手掛ける新ユニットとあってCupitronは、デビュー前にもかかわらず各方面から注目を浴びていた。  そのお披露目ライブ、オープニングSEに続いて流れたのは意表を突くインスツルメンタルの『Overture』。しかもほぼ5分にも及ぶ長大なトラックだ。CupitronではOvertureを出囃子代わりにするのではなく、3人のダンスを見せるためのバックトラックとして使っているのが特徴。出だしからファンは度肝を抜かれた格好だ。  続けて、デビュー曲の『サマーカイジュウ』を披露。ストリングス系の厳かな前奏からミドルテンポのエキゾチックなメロディへと展開し、乙女のせつない恋心を中高生らしい可愛らしいダンスで彩った曲である。可愛らしいルックスの3人がサイバーポップな衣装で乙女心を歌うとあって、そのギャップにファンはさっそくやられていたようだ。 <MC&自己紹介> 全員 カラフルポップ フロム テクノワールド! Cupitronです。
よろしくお願いします! 本日は私たちのデビューライブにお越しくださりありがとうございます。 山川二千翔 Cupitron最年長リーダーの(やまかわ)にちかです。高校2年生16歳、趣味はピアノです。 浜田彩加 Cupitronのサブリーダー、はまださいかです。中学3年生の14歳です。趣味は、のんびりすることと、食べることです。 宮川里奈 Cupitron最年少のみやかわりなです。歳は13歳で、趣味は料理をすることです。  このように、自己紹介にもフレッシュ感があふれるCupitron。浜田の説明によると、デビュー曲の『サマーカイジュウ』は、夏の男の子の身勝手な恋を怪獣にたとえ、それに恥ずかしがりつつ一生懸命抵抗する女の子を姿を描いた曲になっているという。  次に披露したのは、「初めての恋、そして初めてファンと出会った感動をこの瞬間に想いを込めて歌う曲」だという、『First Contact』。90年代を思わせる少しレトロなテクノポップ感を漂わせつつ、二拍子的なタテノリで初恋の焦燥感を味あわせてくれる曲だ。
途中、大胆にテンポチェンジする箇所もあり、その緩急で曲全体に表情を付けている。  この2曲を終えたところで、浜田が「もうそろそろ終わります」と告げると、会場からはガチな「ええーっ!?」の声。そう、Cupitronは歌入りの持ち曲が本当に2曲しかないのである。そこで最後の曲として『サマーカイジュウ』をあらためて披露。ファンも1回聴いてペースをつかんだこともあって、初回よりも手拍子も増えていた。  これでデビューライブは終了。だが会場はファンがアンコールを求める声に埋め尽くされる。持ち曲がないのを知っているにも関わらず、Cupitronのパフォーマンスをもう一度見たいという、実に温かいアンコールだ。 この声に応えて再びステージに登場したCupitronは、多少の戸惑いを見せつつ、あらためて『First Contact』を披露。自分たちがいまできる精一杯のパフォーマンスで、会場に集まったファンたちを魅了した。 <セットリスト> M1 Overture M2 サマーカイジュウ M3 First Contact M4 サマーカイジュウ EN First Contact ■Cupitron OFFICIAL WEB SITE http://cupitron.com/
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