コスプレイヤーとして企業イベントやテレビ、雑誌に出演するほか、メイドカフェ「猫耳メイド屋」をプロデュース、さらにはコスプレの地位向上を目指し事務所も立ち上げるなどマルチに活躍している火将ロシエル。実はジャッキー・チェン好きの勉強嫌いだという意外な素顔に迫る。


【写真】火将ロシエルの撮りおろしギャル風制服ショット

──以前の取材の際に、「コスプレを始めたきっかけ」はお兄さんとおっしゃっていましたが、現在の兄妹仲はいかがですか?

火将 変わらない……と思います。でも、私のコスプレイヤーとしての活動を応援してくれるのはヒートアップしたかもしれません(笑)。

──ヒートアップ?

火将 前までは雑誌に掲載されると2冊とか買ってくれていたんですけど、それが5冊になっていたりとか……(笑)。多分アンケートとかも書いているんですよね。コスプレイヤー・火将ロシエルの1人目のファンなのですごく応援してくれているのは感じます。

──一緒に出掛けたりはするんですか?

火将 最近はないですね。私が実家に帰ったときに話すくらいで。あっ、でもこの前家族4人揃ったので焼肉を食べに行きました。私の奢りで(笑)。

──奢りで! いい話ですね。

火将 すごく喜んでいましたね。それまでは兄と会えても5分くらいだったりしたので、その日はオフだったこともあってゆっくり話したいな……と思ったのと、ちょうど両親も揃ったので「ご飯でも食べに行くか!」って焼肉に連れ出しました。


──ご両親は火将さんのコスプレイヤーとしての活動をどう見ていらっしゃるんですか?

火将 初めてやったときからものすごく喜んでくれましたね。コスプレ始める前は暗い人間で、服も全身黒しか着ないような子だったんです。でもコスプレっていろんな色のお洋服を着るじゃないですか。「あ~あの子がやっと黒以外を着るようになった!」「お化粧もするようになって……」と、私が女の子らしいことをしだしたのがうれしかったみたいです。

──メイクもコスプレを始める前は未経験だったんですか?

火将 そうですね。メイクをすることが恥ずかしくて一切してこなかったんです。コスプレを始めてからメイクもおしゃれもするようになって、黒以外を着だしたら性格も明るくなったし、今は髪も染めちゃって(笑)。もう別人ですね。

──コスプレが大きな転機だったんですね。

火将 髪を染めてからは、渋谷の街も歩けるようになりました。

──どういうことですか?

火将 黒髪時代は渋谷って怖いところだと思っていて。おしゃれで派手な人が多いし、怖いなと思って避けていたんですけど、今は大丈夫です! 黒髪時代と違って、自信が付いたのか前を向いてハキハキ歩けるようにもなりました。
その代わりなのか、声を掛けられることは増えましたね。「忙しいので……」って断りますけど、うれしいです(笑)。

──コスプレをして別人のように変わった火将さんご家族は喜んでくれたとおっしゃっていましたが、コスプレ姿を見せる恥ずかしさみたいなものはなかったんですか?

火将 なかったですね。コスプレするとそのキャラに成りきってしまっているので、むしろ「もっと私を見て!」「こんな一面あるんだよ」という感じで、親にも楽しく披露しています。

──火将さんはアニメや漫画のキャラクターのコスプレをするとき、選ぶ基準としては「好きなキャラクター」ですか? それとも「自分に似合うキャラクター」?

火将 好きなキャラですね。でも好きすぎて『美少女戦士セーラームーン』のセーラームーンだけはできないんですよね。あとは好きだけど合わなそうなキャラはやらない、とかは決めています。

──たとえばどんなキャラクターですか?

火将 『マクロスF』のランカ・リーです。ランカの緑髪が本当に似合わなくて(笑)。家に眠っていますね。いつか似合う日が来るかもしれない……と思っています。

──緑が鬼門なんですね(笑)。


火将 基本避けますね。でも色が薄い緑は何とかいけるかな……と。

──逆に今までで一番自分に合っているなと思ったキャラクターは何ですか?

火将 ゲーム『東方project』の十六夜咲夜さん。シルバー系のウィッグが合うことが多くて、シルバー髪のキャラを選んじゃいますね。

──現在の髪色もシルバー系ですよね。

火将 そうなんですよ。実は今日の撮影に合わせて2日前に染めたばっかりなんです(笑)。シルバー系は、可愛くもできるしかっこよくもできるのが好きですね。

──基本的に女性キャラのコスプレをするんですか?

火将 そうですね、多いです。男性キャラをやることもあるんですけど、細い中性的な子を選んでいますね。やっぱり男性キャラをやるには肩幅が足りなくて。どのポーズをとっても女性っぽくなってしまうので、骨格が違いすぎてダメだなと。


──とはいえ好きになるキャラとしては男性キャラもいますよね。その傾向と、現実のタイプって似ていますか?

火将 似てない……ですねえ。私、『北斗の拳』の霞拳志郎が好きなんですよ。

──それは……、いないかもしれません(笑)。

火将 逆に拳志郎が私の大好きなジャッキー・チェン寄りなんですよね(笑)。

──なるほど、そっちに繋がるんですね。ジャッキーは何で好きになったんですか?

火将 たまたま再放送していた『シティーハンター』を観て、すごく面白い動きをする人だなと思って(笑)。この人のほかの作品も観てみたいなと思ったのがきっかけです。そうしたら、自分でスタントもして、命がけでアクションをしているじゃないですか。観ているうちにどんどん好きになりましたね。

──理想のタイプはジャッキー?

火将 はい! ジャッキーの次に好きなのは香港のアクション俳優、ユン・ピョウさん。香港のハリウッドスター好きになりがちです(笑)。

▽火将ロシエル(かしょう・ろしえる)
6月19日生まれ、埼玉県出身。156センチ/W53。太りにくい体質に加え、6年以上続けている腹筋とスクワットにより37キロという驚異の体重をキープしている。生チョコなどの甘いものが好きで、一番好きな食べ物はマスカットとお寿司。ネタは芽ネギとウニなどの軍艦係が好き。
Twitter:@Kasyou3roshieru
Instagram:rosiel kasyou
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