「日清のどん兵衛」シリーズといえば、まず思い浮かべるのは「きつねうどん」と「天ぷらそば」のツートップという人が多いのではないだろうか。しかしながら、ラインアップとしてはそのほか、“二軍どん兵衛”と銘打ち、「鬼かき揚げうどん」「肉うどん」「辛麺」「鴨だしそば」「カレーうどん」などをはじめ、さまざまなテイストを展開中だ。
おいしさは一軍レベルなのに、売り上げは二軍と日清自らが自虐する“二軍どん兵衛”のラインアップから、このたび8月18日より「日清のどん兵衛 辛麺」がリニューアルされたということで、早速味わってみることにした。

実は筆者、「日清のどん兵衛」シリーズは、「きつねうどん」と「天ぷらそば」は慣れ親しんでいたものの、“二軍どん兵衛”を食べるのは初(日清さん、すみません……)。

期待に胸を躍らせつつ、フタを半分ほど開けてみると、粉末スープとかやくの袋が入っており、これらを取り出して麺の上に入れたら熱湯をカップの内側の線まで注ぐ。そして、フタをして待つこと5分……タイマーが鳴り、フタを開けると湯気が立ちのぼった。
今回のリニューアルの目玉は、焙煎唐辛子と、5種の和風出汁(鰹、昆布、煮干、鯖、宗田鰹)を使った“辛出汁(からだし)”とのことで、ここはやはり出汁から味わってみることに。

ひと口飲み干すと、思わず「うまっ」と声が漏れ出てしまった。“辛いもの好き”の自分としては、程よい辛さの印象だ。こちらは和風出汁がベースということもあって、出汁の奥深さに加え、どことなく上品な辛さに感じた。

続いては麺をくらう。勢いよくすすると「そう、これこれ」とうなずいた。これまで何度も食し、馴染みのある「日清のどん兵衛」の麺ならではの、もっちりつるんとした食感だ。出汁との相性もよく、箸が進む。

その後も箸は止まらず、“うま辛”具合が絶妙な出汁も「もうひと口、もうひと口……」と飲んでいるうちに、気がつけば一滴残らず飲み干してしまった。“辛出汁(からだし)”がうますぎて、気づけばカップは“空(から)だし……”といったところか。
なお、辛さは前述の通り、痺れるほどの辛さではなく、“うま辛”ぐらいの印象で、クーラーがきいた部屋ながら、食べ終わったときにやんわりと発汗した程度。激辛ジャンキーにはほんの少し辛さが物足りないかもしれないが、より辛さを欲する人は、七味唐辛子や一味唐辛子、糸唐辛子、花椒など、お好みで辛みをカスタマイズするのもアリかも。
そんな「日清のどん兵衛 辛麺」は、このたびのリニューアルに伴い、X(旧:Twitter)で「#どん兵衛辛麺の広告作ってみた」なるハッシュタグで広告を募集する企画を9月5日(金)23:59まで展開中。

何でも、商品担当者が「どん兵衛辛麺のおいしさが伝わる広告を作ろうと思ったのですが…変更内容を伝えるのが難しくて広告が思いつきません」「だからみなさん、#どん兵衛辛麺の広告作ってみたで教えてくれませんか?」と消費者である我々に広告を丸投げ(?)したかのようなコメントを公表している(笑)。
これまでにも「日清焼そばU.F.O.」をはじめ、斬新な切り口のCMでも知られる日清が、これまたユニークな企画を試みているようだ。
Xでハッシュタグ「#どん兵衛辛麺の広告作ってみた」で検索してみると、思い思いのセンスで自作した広告がズラリと目に飛び込む。なかには、コピーライター顔負けのシュールなワードセンスが光るものから、思わずクスッと笑ってしまうようなデザインのものも。
自作した広告を、ハッシュタグ「#どん兵衛辛麺の広告作ってみた」を付けてXに投稿すると、参加した人の中から抽選で10名に「どん兵衛辛麺」がプレゼントされるとのこと。“我こそは!”という人は、9月5日(金)23:59まで募集しているので、どん兵衛公式Xの該当ポストにて詳細をチェックし、自作した広告をぜひ投稿してみてはいかが?