インターネット総合ショッピングモール「Qoo10」を運営するeBay Japan合同会社は、全国の女性500名を対象に「Z世代・Y世代女性の購買行動」に関する調査を実施。このたび、その調査結果を発表しました。

物を買うかどうか決めるとき、価格や品質など様々な要素が影響します。気になった物を即購入する人もいれば、品質や使い勝手を吟味してから購入する人もいますが、気になった商品をすぐに購入するか少し悩むか、どちらが多いか聞いたところ、「悩む(21.8%)」または「どちらかというと悩む(41.0%)」という人が約6割で多数派でした。

悩む理由は、価格はもちろん、服なら素材、化粧品なら成分、食べ物なら産地・添加物など様々。このような、成分や素材をチェックするという人は7割以上いました。特にどのようなカテゴリの商品でチェックしているかも聞き、世代別で比較したところ、1位は両世代ともに「スキンケア(Z世代:40.0%/Y世代:45.2%)」、2位は「食品・飲料(Z世代:36.0%/Y世代:44.8%)」でした。Y世代は「衣類・ファッション小物(40.8%)」「日用品(31.2%)」でもチェックする人が多いことが分かりました。

成分や素材をチェックする理由は「納得して購入できるから(41.7%)」が1位に。自分なりに納得感を持って購入したいという人は多いのかもしれません。成分や素材をチェックしない人にもその理由を聞いたところ、1位は「見ても良し悪しを判断できないから(34.3%)」でした。細かい成分や素材まで見ずとも「SNSやネット情報、口コミで十分判断できるから(22.1%)」という人も約2割おり、一部の人は他者目線での情報も活用して買い物しているようです。
成分や素材をチェックするようになったきっかけも聞き、世代別で比較してみたところ、Z世代は「使っているものが合わないと感じたから(29.1%)」が1位、次いで「家族の影響で(21.4%)」が2位にランクイン。「SNS上の一般人の影響で(17.6%)」「タレントやインフルエンサーの影響で(12.6%)」「タレントの中でも『推し』の影響で(9.9%)」と回答した人はY世代よりも多く、どちらかというとZ世代の方が他者の影響を受けやすいようです。
成分や素材をチェックする人たちは、どんな情報源を参考に判断しているのでしょうか。Z世代は「一般人のSNS投稿(41.2%)」「インフルエンサーのSNS投稿(36.8%)」と回答した人が目立ち、やはりSNSをよくチェックしていることがうかがえます。「商品のレビュー・口コミ(Z世代:40.1%、Y世代:49.4%)」は、Z世代・Y世代共に比較的多くの人が活用していると分かりました。Y世代は「過去の自身の経験から(33.1%)」と回答した人も3割以上いました。

質を求めるとき、比例して高くなりやすい「価格」。見た目や味には差がないとき、「価格がやや高いが質が良いもの」か「少しでも価格が安いもの」どちらを選ぶか聞いてみたところ、およそ半々という結果に。カテゴリとしては「コスメ・スキンケア」は質の良さを取る人が、「ファッションアイテム」は価格の安さを取る人がやや多いようです。成分や素材、質を調べることにどれくらい時間をかけているかも商品カテゴリ別で聞いたところ、約半数が数十分~数時間程度と、その日のうちに検討を終えていることが分かりました。時間をかけている人が比較的多いのは「サプリメント」、少ないのは「食べ物」でした。

また、店舗で気になる商品を見つけたとき、成分をネットで「必ず調べる」という人は13.2%でした。
具体的にどのような基準で買う商品を決めているか聞いたところ、予算の中で理想の商品を選ぶための様々な工夫が寄せられました。
【買い物についての意見9選】
■質の良さを重視することが多い人
「買うならちゃんとしたものを使いたいし、後悔したくないので何度も調べて選んで、質が良くて自分に合う商品を買うようにしている(宮城県・15歳)」
「少し値段が高くても許容範囲なら、自分の肌トラブル等を改善してくれる商品を選びたい(富山県・24歳)」
「効果を重視する方が結果的に金を払う価値がある(東京都・26歳)」
「中途半端なものを買うより、しっかり効果が見込めるものを買いたい(三重県・26歳)」
「価格が安くても気に入らなければ買い直したくなるため、最初から価格優先にはしない(大阪府・41歳)」
■価格の安さを重視することが多い人
「自由に使えるお金が少ないから、一つ一つの商品に高いお金を払うより、たくさんのものを使いたいし、試してみたいと思う(福島県・16歳)」
「まずは安価なもので試して、合わなかった場合に値段を上げていきたい(大阪府・19歳)」
■どちらとも言えない人
「体に直接触れるもの、食べるものは質が良いものを選びたい(茨城県・30歳)」
「コスパを見極めている。口コミが良いもので金額許容範囲上限値までなら購入する(東京都・35歳)」

世代別で、普段使いしているコスメ・スキンケア・ヘアケア一式当たりの予算も聞きました。その結果、コスメ一式の平均予算はZ世代が6,541円、Y世代が5,972円、スキンケア一式の平均予算はZ世代が5,330円、Y世代が6,230円でした。Z世代はコスメ、Y世代はスキンケアによりお金をかけていることが分かります。ヘアケア一式の平均予算はZ世代が3,386円、Y世代が3,056円と、ほぼ同じでした。

買い物をするとき、多くの人が質や価格などそれぞれの視点で商品を検討していることが分かりましたが、「ロジカルショッピング」「ロジカル買い」という言葉の意味を知っている人はわずか5.8%でした。「聞いたことはある(15.4%)」と回答した人を含めても約2割。女性たちは、「ロジカルショッピング」といった流行を意識せずとも、自分に必要なものを都度検討して買い物をしていると考えられます。そして、そのような動きが流行を生んでいるのかもしれません。

最後に、これからの秋冬の季節に向けて、ベースメイク・ポイントメイクやスキンケア、ヘア・ボディケアにおいて重視する成分を夏と変えるか聞いてみた結果、半数近くが変える予定であることが判明。具体的には「乾燥しやすかったり、季節の変わり目で肌が荒れやすかったりするので、保湿力のある製品を使うことを徹底(長崎県・16歳)」「ヘアケアは重めのオイルに変える。保湿効果の高いスキンケアに変える(神奈川県・35歳)」「夏は美白、冬はエイジングケア(宮城県・44歳)」「冬はシートマスクを使用する頻度を増やしている(和歌山県・25歳)」といった声がありました。

なお、Qoo10では、体の内側から美しくをテーマにしたインナービューティーの特集ページを今夏にオープン。健康飲料や美容サプリ、ダイエット食品など6つのジャンルの商品を販売しています。毎週木曜に商品を更新し、日本や韓国の最新トレンド商品を紹介。毎週木・金曜には48時間限定のタイムセールも開催するなど、人気ブランドや新商品をお得な価格で提供しているので、ぜひチェックを。