株式会社 明治は、2025年5月に関東甲信越限定で発売した新商品「生のときしっとりミルク」が好調な売れ行きを記録したことを受け、このたび10月7日より販売エリアを関東甲信越から、関西、東海、北陸エリアまで拡大して、数量限定にて発売することを発表した。
「生のときしっとりミルク」は、独自の特許技術「生ねり製法」で生み出されたしっとりとやわらかで濃密な味わいを楽しめる新領域の菓子。
■「生のときしっとりミルク」特長

明治の独自技術である「生ねり製法」は、一般的なチョコレートが材料を「混ぜ合わせる」のに対し、「強い力で練り合わせる」ことで、これまでにない水分領域を実現。この製法により、「味わい」「香り」「余韻」の3つの「生」の体験を提供している。通常のチョコレートは水分3%以下、生チョコレートは水分10%以上とチョコレートの公正競争規約に定められているが、「生ねり製法」によって水分量を3~10%に保つことで、従来のチョコレートにはないしっとりとした食感とリッチな味わいを楽しむことができる。この水分量の違いにより、「生のときしっとりミルク」は、チョコレート類の公正競争規約上、種類別名称「チョコレート」には該当しないため「菓子」と表示している。新しすぎてチョコレートとは呼べない、新しい「菓子」だからこそ実現できる特別なおいしさをぜひお楽しみください。
また、新商品「生のときしっとりミルク」の発売に際し、多くのお客さまから好評の声が寄せられており、「生チョコが好きでよく買ってくるのですが、それに似ていておいしい」との声や、「カカオが効いているのか、コクもあり良い」などの意見が。独自の特許技術「生ねり製法」により、一般的なチョコレートとは異なる「これまでにない水分領域」を実現し、ミルクとカカオが織りなす丁寧な「生のコク」、しっとりやわらかで濃厚な「生の香り」、そしてゆっくりと時間をかけて広がる「生の余韻」の提供を実現。さらには、「しっとりとした食感を少しずつ味わいたい」という声や「関西でも販売してほしい」との要望も寄せられていたとのこと。

なお、今回の発売に伴い、明治 グローバルカカオ事業本部 カカオ開発部 黒須充春氏にインタビューを実施。「生のときしっとりミルク」の開発背景や今後の展望などについて聞いた。
――新商品「生のときしっとりミルク」の開発背景について教えてください。
黒須:大正15年に「明治ミルクチョコレート」が誕生し、昭和では“アーモンドチョコ”“きのこの山”など食感豊かな商品を発売し、チョコレートの楽しみ方を広げました。そして平成に入り、健康志向に応えた“チョコレート効果”が誕生し、また“Meiji THE Cacao”では、産地や香味といった嗜好性を提供してまいりました。そして令和に入り、改めてお客さまにチョコレートを食べる幸せな体験をより多くの人に届けたい、その為には、チョコレートの楽しみ方の幅をもっと広げなければならないという使命感のもと、チョコレートの食感にフォーカスし、やわらかくて、食感を楽しむチョコレートにチャレンジさせて頂きました。テスト商品の展開を経て、今年5月に「生のとき」を発売させて頂きました。
――商品開発において特にこだわった点は何ですか?
黒須:やわらかい「生食感」と、「濃い味わいを長く楽しめること」にこだわり、この商品にしかない食体験ができることを目指して開発しました。チョコレートのおいしさのひとつは、口の中でとけたときの食感と味わいにあると考えていて、その一番おいしい瞬間が長く続くような価値が生まれるように、弊社の特許技術「生ねり製法」を活用して食感と味わいを作りこみました。
――「生のときしっとりミルク」の好調な売れ行きの理由は何だと思いますか?
黒須:一見するだけだと理解がむずかしいキャッチコピー「新しすぎてチョコレートとは呼べない」が大きな注目を集めたことが好調の理由の一つだと思っています。そう呼べない理由がちゃんとあることも面白いなと感じています。また、独自の食感と味わいを生み出す特許製法が高く評価され、多くのお客さまに興味を持っていただけた結果だと考えています。食感と味わいに対するSNSや口コミでの評判も、販売再開・エリア拡大には大きな影響を与えました。
――今後の「生のときしっとりミルク」における展望をお聞かせください。
販売エリアを関西、東海、北陸エリアまで拡大し、さらに多くのお客さまにこの新しいチョコレート体験を届けたいと考えています。数量限定での発売となりますが、将来的には全国展開も視野に入れ、より多くの方に楽しんでいただけるよう努めてまいります。また、お客さまの声を反映し、さらなる品質向上や新たなフレーバーの開発にも取り組んでいく予定です。私たちは、常に革新を追求し、多様なニーズに応える商品を提供することで、チョコレート市場に新たな価値を創造していきたいと考えています。これからも「生のときしっとりミルク」を通じて、より多くの方に感動をお届けできるよう、日々精進してまいります。

口の中でゆっくりと溶けていく“新しすぎる”新食感。ぜひ手に取って、そのほどよい甘さと余韻を心ゆくまで堪能してみてはいかが?