ロックバンド:RIZEのドラマーとしてだけでなく、ソロアーティストとしても活動する金子ノブアキ。アートや舞台音楽など、ドラマーの枠を超えて新たな音楽を生み出し続けている一方、 数々のドラマや映画に出演する役者の顔を持つなどジャンルレスな活躍をみせている。

――これまでのご自身の活動を振り返っていかがですか?
「バンドのメンバーはみんな個々の活動が活発なので、『RIZEに1年集中してくれ!』と言うのはある意味とってもセルフィッシュ(利己的)なことなんです。僕自身は子役上がりで、ドラマーであって、と特殊なキャリアです。WOWOWでも、NBAバスケのファミリーとして試合の生中継番組にゲスト出演させていただいたりしていますが、この10年でさらに新しいキャリアを積むことができて、今本当に楽しいんですよね。それが充実しているからバンドの時に何も持ち込まずにクリアな気持ちでやることができます。バンドを解散する時、よく『音楽の方向性の違い』と言われることがありますが、あれは本当ですね。みんながやりたいことをバンドにのせすぎて、特にフロントの人間に向いていないことをやらせちゃったりするんですよ。それでひずんでヒビが入っていく。RIZEに関しては屋台骨が清々しくできているので、みんながそれぞれやりたいことをやって、スッと元に戻れる部分があります。僕にとってRIZEは一番古くやっているものだし、俺とJESSEの中では何度も死にかけて、実質死んだことになってゾンビ化しているぐらいなんですが(笑)。でも周りのみんなに生かされてこうして続けていられる。

――昨年12月20日に単独としてはバンド初となる日本武道館公演をしたばかりです。結成の発端となった約束の地でのライブはどんな意味を持ちますか?
「新宿ロフト20周年イベントに出させていただいた時、“絶対にここ(日本武道館)でやってやろう!”と思い、それならばバンドを組もうとJESSEとはじめたのがRIZE結成のきっかけなんです。その時はまだ14、5歳。もちろん全力を出したから後悔はないのですが、正直全然盛り上がらなかったんですよ。すごい快感と悔しさが胸の中で同居しましたね。それからだいぶ遠まわりしたけど、ようやく日本武道館でやれるまでになりました。同年代で言えば、ちょっと上にDragon Ashがいるんですが、彼らはどかんと売れて、ブレイクスルーした時にはもう大きいとこでバンバンやっていたんです。一方で、俺たちは遠まわりして這いつくばって転がりまわって、ここまできてやっとできた。お客さんがきてくれるかなという不安もありましたし、実際にはじまるまでは落ち着かなかったですね。

――2月21日にWOWOWでご自身のドキュメンタリー番組が放送されますが、心境はいかがですか?
「デビューの頃はこんな番組をやってもらえるなんて1ミリも思っていませんでした。人生は本当に分からないですね。ありがたいことです。僕の強みは、誰とも違うキャリアがあること。それは誇りに思っています。

金子ノブアキの半生に迫る特別番組「金子ノブアキ~孤高の表現者~」は2月21日(水)21:00からWOWOWにて放送。なお、同日には、RIZEの全国ツアー“RIZE IS BACK”から、日本武道館での最終公演も楽曲ノーカットで放送されるので、こちらも要チェック。