日本製鉄の連結子会社であるタイの冷延・溶融亜鉛めっき・ブリキ鋼板メーカーであるNS-SUSは4月4日、製缶メーカーを中心とした顧客からの容器用ブリキ鋼板供給ニーズに対応すべく、Electric Plating Line(EPL)において約20億バーツ(約89億円)の能力拡張投資を決定したことを発表した。
○設備投資の概要
タイは、日本製鉄が1963年から製品加工拠点を展開するなど、海外事業戦略の中で最も重要な戦略市場の一つ。
タイは食缶の一大輸出拠点として産業が集積し、容器用ブリキ鋼板は引き続き堅調な成長と拡大が見込まれている。
今回NS-SUSは、タイ国内でのさらなる自国産化の推進、サプライチェーンの強化・発展に資するべく、容器用ブリキ鋼板の供給能力を増強する設備投資を決定した。
この結果、NS-SUSのブリキ鋼板製造能力は、現状の28万トン/年から35万トン/年へ拡大する。また今回の能力増強投資は2027年3月に完工する予定。