俳優の吉沢亮と横浜流星共演の映画『国宝』(公開中)の興行収入が、公開73日間で105億円を突破した。また。
『国宝』は、2017年から朝日新聞にて連載された吉田修一氏による同名長編小説の実写化作。歌舞伎界を舞台にした原作は、連載時から大きな話題となり、2019年に「第69回芸術選奨文部科学大臣賞」と「第14回中央公論文芸賞」をダブル受賞している。
6月6日に公開となった本作だが、公開73日間で興行収入が10,539,033,400円に達し、観客動員数は7,473,454人となっていることが明らかになった(興行通信社調べ)。この数字は、邦画実写において、『踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せ よ!』(2003年公開/173.5億円)、『南極物語』(1983年公開/110.0億円)に次ぐ第3位の成績となっている。
これを受けて、吉沢亮、横浜流星、渡辺謙、李相日監督は、感謝のコメントを発している。
吉沢亮
たとえ少数でも見てくれた方の人生に寄り添うような、心から大切に思ってもらえるような映画にしたいという思いでこの作品に参加しました。こんなにも沢山の方に愛していただき、感謝しかございません。ご覧になった皆様から沢山の熱のこもったお言葉を頂戴し、この作品に参加して良かったと心から思わせて頂いている日々でございます。僕自身にとっても特別な映画になりました。
横浜流星
映画『国宝』が沢山の方々に届き、愛して頂けて心から感謝申し上げます。
まだまだ上映中なので、観られていない方は是非。皆様にとって、心に残り続ける大切な一作になりますように。
渡辺謙
公開から2カ月と少し、こんなに多くの方々に足を運んで頂き、驚きと共にとても嬉しく思っています。スタッフ、キャスト、監督、この映画に携わった全員の情熱と努力が報われました。撮影中は自分にとって芸道とは何か、舞台に立つ心構えとは……様々に問い直す時間でした。俳優として歴史に残る作品に参加出来てとても嬉しく思っております。
ありがとうございます。
李相日監督
古い、昔の映画の中でしか見たことがない光景でした。ご高齢の方から中高生の若者まで、男女を問わず満場の観客たちが皆同じスクリーンを見つめる。
なお、本作はフランス、スイス、オランダ、韓国、香港、台湾などの9の国と地域での公開が予定されており、海外でのヒットも期待されている。
(C)吉田修一/朝日新聞出版 (C)2025映画「国宝」製作委員会
【編集部MEMO】
メガホンをとった李相日監督は、2006年に公開された『フラガール』で、第30回日本アカデミー賞最優秀作品賞、文化庁芸術選奨新人賞を受賞している。2010年に公開された『悪人』は、『国宝』と同じ吉田修一氏の原作による作品で、第84回キネマ旬報ベスト・テンにおいて日本映画ベストの1位に輝いている。