俳優のオダギリジョーが監督、脚本、演出、編集を務め、出演もしている映画『THE オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ MOVIE』(9月26日公開)の完成披露上映会が行われ、オダギリ、池松壮亮、麻生久美子、永瀬正敏、佐藤浩市が登壇した。

『THE オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ』は、2021年に俳優のオダギリジョーが脚本、演出、編集を務めNHKで放送されたテレビドラマ。
2022年にはシーズン2が放送されたが、この度、映画化され劇場公開される運びとなった。

オダギリ監督のもとに結集したのは、ドラマ版から引き続き主演を務める俳優の池松壮亮、共演に麻生久美子、本田翼、岡山天音、黒木華、鈴木慶一、永瀬正敏、佐藤浩市、嶋田久作、宇野祥平、香椎由宇。そして新メンバーとして吉岡里帆、鹿賀丈史、森川葵、髙嶋政宏、菊地姫奈、平井まさあき(男性ブランコ)、8年ぶりの映画作品となる深津絵里が加わっている。

8月18日に本作の完成披露上映会がTOHO シネマズ新宿で実施され、主演の池松壮亮、共演の麻生久美子、永瀬正敏、佐藤浩市、そしてオダギリジョー監督が登壇した。

池松は「この日までとても長い道のりで、ようやくこうしてお披露目の日を迎えることが出来ました」と感慨無量な様子。2020年から始まったドラマシリーズを経ての劇場版進出に「まさかこんな遠い所まで来られるとは.……。ドラマ版のお話しを初めて聞いたときはコロナ禍で世界が大きく変わろうとしているのをヒシヒシと感じる日々だった。そんな中でオダギリさんはこんなことを考えているのかと。愛嬌たっぷりにユーモア満点で困難を打破する自由さを感じて。そこにこれだけのスタッフ&キャストが集まり、みんなでお祭りのようにここまで来て。凄い日々でした」と達成感を口にした。

オダギリは、永瀬がカメラマンとして撮影した写真がデザインされた特製の旗をマントのように羽織って登場し、「気合を入れて旗を作って来ました。
6万円です。6万円ってどうですか? まあそのくらいだろう、という感じですよね?」と観客の反応を伺うと、麻生から「えー! 高い!」との声が。オダギリ曰く「世界で一枚だからね」とのことだが、佐藤からは舞台袖で「高いな」と詰められたと明かした。佐藤は「その写真を撮ったのは永瀬だろう? 永瀬はいくらもらったの?」と大人の話をし始め、永瀬は「さすがに6万円はもらえません。でも嬉しいです」とオリジナル旗製作に笑顔を見せて笑いを誘った。

イベントの最後に池松は「オダギリジョーという人が期待するものを見せてくれるはずはなく、遥か違う角度から凄いものを見せてくれる方です。そんなオダギリさんの映画監督2作目にとんでもない作品が出来上がりました。アートを見るような気持ちで芸術性に深く浸かっていただきたいです。笑えて茶目っ気たっぷりでカッコ良くてユニークで面白い作品です」とアピール。オダギリは「一回ではわかりにくい映画かもしれませんので、2回か3回観ていただいた方が良いと思います。そして映画館で観てください。すべてを劇場のために設計してあるので、今後テレビで観ようとしている友達がいたら止めてください。
テレビやパソコンで観たら絶対に面白くないので。なんなら僕がその人たちにムビチケを送ります。それくらい劇場で観た方がいいです!」と映画館鑑賞必須作だと呼び掛け、温かな拍手に包まれながらイベントは幕を閉じた。

(C)「THE オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ MOVIE」製作委員会
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