ワコムは8月19日、オープンソース3D制作ソフトウェア「Blender」との戦略的パートナーシップを大幅に拡大すると発表した。Blender開発基金プログラムへの支援を最高ランクの「Patron」レベルに引き上げ、モバイル環境での3D制作体験の向上を目指す。


今回の提携強化により、両社はペンやタッチ操作に最適化された3D制作環境の実現に向けた取り組みを加速する。特にAndroidタブレット向けの次世代Blender体験の開発に注力し、世界中のクリエイターがより直感的にモバイル環境で3D制作に取り組めるよう支援する。

本提携では以下の3つの重点分野で協力を展開する。
○1. ペン・タッチ体験の最適化

ワコムのハードウェア・ソフトウェア技術とのシームレスな統合を実現し、Blender開発コミュニティと連携してペンやタッチ操作の体験向上を図る。

○2. モバイル版Blenderの開発支援

タブレット上で3D制作を可能にするモバイル版Blenderの開発を支援。まずiOS版から始まり、ワコムの支援を受けAndroid版への展開も予定されている。
○3. コミュニティ活動の強化

グローバルなBlenderおよびワコムのクリエイターコミュニティとの連携を深め、イベントやショーケース、教育支援などの共同コミュニティ活動を展開する。

ワコムの「Wacom MovinkPad」は、描画とスケッチに特化したオールインワンAndroidタブレットで、新たに創設した「ポータブルクリエイティブパッド」カテゴリーの第一弾製品となる。

無料で提供されるオープンソース3D制作ソフトBlenderは、モデリングからレンダリングまで3D制作の全工程をサポートし、世界で急速に成長するクリエイティブコミュニティの一つとなっている。
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