リコーイメージングは8月21日、コンパクトデジタルカメラの新製品「RICOH GR IV」を発表した。伝統のデザインは従来モデルを色濃く継承するが、センサー、28mm F2.8レンズ、画像処理エンジンなどを一新して高画質化した。
変わっていないのは外観だけ
シリーズの基本理念である「高画質・速写性・携帯性」を継承しつつ、センサーや画像処理エンジン、レンズなどの主要デバイスを一新し、画質を向上。さらに、本体を薄型化するとともに、新型バッテリーの採用でバッテリー撮影枚数も増やした。
レンズ「GR LENS 18.3mm F2.8」は従来と同じく28mm相当/F2.8ながら、レンズ設計や部材を一新して周辺部まで精細感を向上した。センサーは新開発の有効約2574万画素の裏面照射型CMOSセンサーで、画像処理エンジン「GR ENGINE 7」とアクセラレーターユニットにより最高ISO204800の高感度撮影も可能になった。センサー前面のUV・IRカットフィルターには防汚・帯電防止のコーティングを施し、ゴミや汚れの付着を抑えた。
ボディ内手ぶれ補正機構は、従来の角度ぶれや回転ぶれに加え、近接撮影時のシフトぶれにも対応する5軸方式に進化。補正効果は最大約6段分に高めた。
起動は約0.6秒とシリーズ最速で、スナップ撮影に適した速写性能を備えた。背面の操作系も見直し、グリップの形状変更で深く握れるようにした。
スマホ連携機能は、BluetoothとWi-Fiの両方に対応し、専用アプリ「GR WORLD」と連携することでスマホへの転送やリモート撮影も可能。カメラへの位置情報送信機能も備える。
メモリーカードはmicroSDカードで、約53GBのフラッシュメモリーも内蔵する。バッテリー撮影枚数は約250枚。
本体サイズは約109.4×61.1×32.7mm、重さは約262g(バッテリー、メモリーカード含む)。
各種純正アクセサアリーも用意