俳優の吉岡里帆と水上恒司がW主演を務める実写映画『九龍ジェネリックロマンス』(8月29日公開)と、本作の主題歌『HAZE』を手がけたロックバンド・ KroiとのコラボPVが公開となった。
過去の記憶がない鯨井令子(吉岡里帆)と誰にも明かせない過去をもつ工藤発(水上恒司)の恋。
この度、本作の主題歌『HAZE』を手がけたロックバンド・ KroiとのコラボPVが公開となった。映画で描かれる切なさを巧みにすくい取ったノスタルジー溢れる映像 に、『HAZE』のメロディーが交わり、「懐かしさ」の滲む九龍を感じさせる仕上がりとなっている。ブラウン管のTVから流れる映像には、工藤と、彼の婚約者であった鯨井B(吉岡の一人二役)が親密そうに肩を寄せ合う写真が映し出され、過去という名の決して抱き寄せることのできない"HAZE (もや)"の存在を予感させる。映像は、真夜中でも煌めき続ける、時代から切り離されたような妖艶な雰囲気を醸し出す九龍城砦の外観へと移り変わり、そんな九龍で「過去」と対峙する令子と工藤の、甘くもどこか切なさを感じさせる映像が続く。⻩昏横丁を訪れ、楽しい時間を過ごした時間の中、縮まっていく二人の距離を感じながらも工藤の心を掴めずにいる令子。そんな中見つけた、工藤と、自分と瓜二つの姿をした鯨井Bの写真。近づくほどに、二人の間に厚く濃い「もや」が立ちこめていく様子が描かれる。過去と現在が交錯する魅惑的な舞台「九龍」を「路地裏」や「からみあう電線」、「褪せた壁」など叙景的な歌詞で捉えた『HAZE』が、
本作の切なくも美しいミステリーラブロマンスを垣間見せる。
(C)眉月じゅん/集英社・映画「九龍ジェネリックロマンス」製作委員会
【編集部MEMO】
『九龍ジェネリックロマンス』あらすじ
「私、九龍に恋をしている―――。」ノスタルジー溢れる街「九龍城砦(くーろんじょうさい)」の不動産屋で働く鯨井令子(くじらい れいこ)は先輩社員である工藤発(くどう はじめ)に心惹かれていた。その恋を自覚した令子は、1枚の写真から工藤にはかつて婚約者がいたことを知るのだが、その婚約者は自分と全く同じ姿だった。