修理・アップグレード可能なモジュラー設計のPCで知られる米Frameworkが、16型ノートPC「Framework Laptop 16」をアップデートした。新モデルは、メインボードにAMDのRyzen AI 300シリーズ(Ryzen AI 7 350/ Ryzen AI 9 HX 370)を搭載する。
また、NVIDIAのGeForce RTX 5070 Laptop GPUを搭載するグラフィックスモジュールも発表した。

Frameworkは2023年にオリジナルのFramework Laptop 16を発表。モジュール式でディスクリートGPU(dGPU)を追加できる設計を採用し、同社は「世代を超えたGPU交換」が可能であるとしていた。今回、GeForce RTX 5070搭載のグラフィックスモジュールが追加され、AMD Radeon RX 7700Sのグラフィックスモジュールも第2世代となり、2年前の公約が実現した格好である。

GeForce RTX 5070グラフィックスモジュールは8GBのGDDR7を搭載し、初代のRadeon RX 7700Sグラフィックスモジュール比でゲーミングフレームレートが30~40%向上するとしている。背面には映像出力と電源入力の両方に対応するUSB-Cポートを装備し、拡張性と取り回しの自由度を高めた。

ディスプレイは、引き続き2,560×1,600/ 165Hzの16型パネルだが、新モデルはメインボード上のMUXを介してdGPUから内部パネルへ直接信号を送れるようにし、NVIDIA G-SYNCをサポートする。

メモリはDDR5-5600×2(最大96GB)、ストレージはM.2スロット×2で合計最大10TBまで搭載できる。入出力面では、拡張カードスロットを6つ搭載し、同時に4つのディスプレイ出力をサポートするように設計が見直された。

そのほか、WebカメラをFramework Laptop 13で導入された第2世代モジュールに更新し、天板をCNCアルミの剛性を高めた設計に変更。電源アダプタをUSB-PD 3.1に準拠した240Wタイプに強化し、高負荷時でも安定した給電を可能とした。「長く使い続けられる」という設計思想に基づいたアップデートとなっている。


価格は、自分で組み立てるDIY版が1,499ドルから、完成品モデル(Prebuilt)が1,799ドルからで、出荷開始は11月を予定している。あわせて、GeForce RTX 5070グラフィックスモジュール(699ドル)、Ryzen AI 300シリーズ搭載メインボード(749ドルから)、240W USB-C電源アダプター(109ドル)の予約受付も始まっている。
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