昨年2月に亡くなった世界的音楽家・小澤征爾さんの生誕90年を記念し、盟友・山本直純さんとともに情熱を注いだ伝説の音楽番組『オーケストラがやって来た』が、日本映画専門チャンネルで9月1日からセレクションして放送される(毎週月曜21:00~)。
TBS系で10年間にわたり全国放送された同番組では、『男はつらいよ』のテーマ曲で知られる作曲家・山本直純氏が、昭和のお茶の間にクラシック音楽とオーケストラの魅力を届けた。
山本さんの盟友であり、当時から世界的な指揮者だった小澤さんもまた、その信念に共感し、海外での音楽活動の合間に精力的に番組に出演し、音楽の魅力を伝えていた。
特に山本さんの日本人の心を震わす編曲と小澤さんの魂のこもった指揮は、クラシック音楽から童謡、さらに演歌と幅広いジャンルの音楽を奏で、お茶の間に貴重な音楽体験をもたらしました。2人の軽快で楽しい掛け合いによる音楽解説も魅力となっている。
放送タイトルは、以下の通り(※毎週月曜に2本ずつ放送、全10タイトル。放送回によって「沢」「澤」の表記にブレがあるが、放送当時の表記を反映している)。
■9/1(月)放送
第156回 小沢征爾のワルツのうたがきこえる(1975/9/21放送)
山本直純と小澤征爾がワルツの変遷を演奏とともにわかりやすく解説。ワルツの元祖ともいえる器楽的なモーツァルト「6つの舞曲」から、ウィンナワルツの名曲「美しき青きドナウ」、ラベル作曲「ラ・ヴァルス」を演奏する。
第460回 親の意見と冷や酒は…小澤征爾・堤剛(1981/8/2放送)
山本直純、小澤征爾にチェリストの堤剛も加わり、齋藤秀雄の門下生3人が集結。堤剛がヴァイオリンの早弾き技巧曲をチェロで演奏。サン=サーンスの「白鳥」、「チェロ協奏曲一番」、「序奏とロンド・カプリチオーソ」を演奏する。
■9/8(月)放送
第247回 小澤征爾の「ピチカートについて話そう」~チャイコフスキー交響曲第四番(1977/6/26放送)
「チャイコフスキー交響曲第四番」から、弓を使わずに指で弦をはじいて音を出す弦楽器の奏法“ピチカート”を学ぶ。第3楽章、第4楽章をぜいたくにたっぷり演奏する。
第248回 熱い出会い 小沢征爾・森進一 (1977/7/3放送)
当時30歳の森進一が登場。小澤征爾が指揮するオーケストラで歌う「襟裳岬」は圧巻だ。山本直純が編曲した「赤とんぼ」「花と蝶」「ダニー・ボーイ」もオーケストラとともに大迫力で歌い上げる。
■9/15(月) 放送
第418回 小澤征爾の「からす なぜ?」(1980/10/12放送)
山本直純編曲の童謡「七つの子」を小澤征爾の指揮で森の木児童合唱団と合唱。小澤征爾が子どもたちを指導。みるみる進歩する子供たちが素晴らしい。
第225回 小沢征爾のシャコンヌ 音楽のこころ(1977/1/23放送)
バッハの「シャコンヌ」を山本直純、小澤征爾の師匠・齋藤秀雄の編曲、小澤征爾の指揮で演奏。ヴァイオリンの曲「シャコンヌ」のオーケストレーションを、ユーモアを織り交ぜわかりやすく解説する。
■9/22(月)放送
第3回 オザワ・セイジの赤とんぼ(1972/10/15放送)
ご存じ、童謡「赤とんぼ」を山本直純と小澤征爾の手で豊かで抒情的なオーケストラに仕上げていく。パートに分解して構成していく過程を二人が解説。美しい混声合唱と観客も参加しての最終合奏が見どころ。
第312回 小沢征爾のホロ酔いベートーベン(1978/10/1放送)
山本直純がお休みで、小澤征爾とも旧友の作曲家・石井真木とソプラノ歌手の島田祐子が司会者で登場。
■9/29(月)放送
第268回 「音は人間です」 ストコフスキー:音の魔術師(1977/11/20放送)
放送同年に亡くなったレオポルド・ストコフスキーのオーケストレーションの魅力を山本直純・小澤征爾が敬愛を込めて解説。型破りで革新的だった「音の魔術師」ストコフスキーの編曲術を巨大楽譜や演奏を交えてわかりやすく説明する。
第14回 小澤征爾と“第九”を歌おう!(1972/12/31放送)
会場の観客全員で、ベートーベンの交響曲第9番から「歓喜の歌」を大合唱。小澤征爾の指導で、オーケストラも観客も次第に熱を帯びていき、最後は大迫力の本番を迎える。