女優の北川景子が主演を務める映画『ナイトフラワー』(11月28日公開)の本予告とポスタービジュアルが公開となった。

第44回日本アカデミー賞最優秀作品賞に輝いた『ミッドナイトスワン』の内田英治監督が原案・脚本・監督を務めた本作は、昼はパート、夜はスナックで働きながら、2人の子供の夢を叶えるためにドラッグの売人になることを決意する母親の姿をリアルに描く。
主人公・永島夏希を演じるのは北川景子。これまでの品行方正なイメージを封印し、関西弁で捲し立てるシーンや、笑い、泣きじゃくる姿を熱演する。

この度、夏希と森田望智が演ずる多摩恵の弾けるような笑顔が刹那的なポスタービジュアルと、二人が幸せを求めて危険な世界へと足を踏み入れる本予告が公開となった。子供の前で、夏希が絞り出すような声で泣き崩れるシーンから始まる本予告編は、苦しい 生活を送る母親・夏希と、孤独を抱える格闘家・多摩恵の2人が 出会い、ドラッグの売人として生きていくことを決めた瞬間が切り取られる。危険な世界に足を踏み入 れた夏希の思いはただひとつ「子供達に夢を見させてあげたい」ということ。その決意は固く、街の麻薬密売の元締めのサトウ(渋谷龍太)に「もっと稼ぎたい」と直談判まで。そんな夏希を値踏みするようなサトウの怪しい視線、そして「今がどれだけヤバイ状況かわかってんだろ!」と幼馴染の多摩恵を心配し声を荒げる海(佐久間大介)のセリフが、2人が後戻りできない状況であることを匂わせ、物語の緊迫感を煽る。

ポスタービジュアルは、互いに孤独だった夏希と多摩恵が出会い、肩を組みながら、弾けるような笑顔で街を駆け抜ける一瞬が切り取られている。キャッチコピーに掲げられた「ふたつの孤独、ひとつの運命」という言葉と重なり合うことで、その笑顔がどこか刹那的にも見えるビジュアルだ。また二人の笑顔とは対照的な、切ない表情で見守る海と、冷徹な眼差しを向けるサトウの写真が加わり、胸の奥にざらついた気持ちを残す仕上がりとなっている。

(C)2025「ナイトフラワー」製作委員会

【編集部MEMO】

内田英治監督は、1971年生まれ。ブラジル・リオデジャネイロ出身。
映画監督・脚本家。2019年に脚本・監督の一翼を担ったNetflixのオリジナルドラマ『全裸監督』が世界で配信されて話題を席巻。2021年に『ミッドナイトスワン』が日本アカデミー賞最優秀作品賞を受賞し、世界30国以上の映画祭で上映された。近年は『異動辞令は音楽隊!』(2022年)、『探偵マリコの生涯で一番悲惨な日』(2023年)、『サイレントラブ』(2024年)、『マッチング』(2024年)、『誰よりも強く抱きしめて』(2025年)など多くの作品を手掛けている。
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