グーグル・クラウド・ジャパンは9月4日、約6年間、日本におけるGoogle Cloudのビジネスをけん引してきた平手智行氏の後任として、2025年10月1日から三上智子氏が代表に就任すると発表した。平手氏はGoogle Cloud VP兼エグゼクティブアドバイザーに就任する。
○前任の平手氏はGoogle Cloud VP兼エグゼクティブアドバイザー
三上氏は、日本マイクロソフトに20年間在籍し、IT業界のリーダーとして卓越した実績を築いた。直近では執行役員 常務として、サービスインダストリーにおける大手エンタープライズ顧客向けの生成AIを活用したDX(デジルトランスフォーメーション)を指揮した。
在任中には、新たな事業カテゴリーの確立や、中小企業および法人顧客向けクラウドビジネスの大幅な成長を牽引したほか、米国本社での財務、経営戦略、グローバルパートナーシップなど、多岐にわたる要職を歴任。また、地方銀行の社外取締役として、地域社会のDX推進にも貢献し、インディアナ大学ケリー経営大学院にてMBAを取得している。
同氏は「AIとクラウド技術が、ビジネス変革のみならず、日本の未来そのものを再定義し創造するこの重要な転換期に、グーグル・クラウド・ジャパンという素晴らしいチームを率いることを心から光栄に思います。AIの力を最大限に活用しながら、お客さま、パートナー様、そして開発者の皆さまとともに、日本のあらゆる産業の発展と社会全体の新たな価値創造に貢献していきます」と述べている。
Google Cloud Global Revenue PresidentであるMatt Renner氏は「現在、Google Cloudはクラウド技術とAIソリューションを活用して、日本企業のデジタル変革を加速しています。Google Cloudの日本市場へのコミットメントはかつてないほどに高まっており、引き続き、三上氏の高い専門知識とビジョンで、お客さまの革新的なイノベーションの推進とAIが主導する未来の構築に貢献してまいります。また、日本でGoogle Cloudをここまで成長させてきた平手氏の手腕と、今後も平手氏が、その価値ある示唆を重要な市場である日本に提供してくれることに感謝します」とコメント。
一方、平手氏は「2019年から6年間にわたり、グーグル・クラウド・ジャパン 日本代表としてビジネスをリードし、素晴らしい社員と一緒に非常に大きな成果を残せたことを嬉しく思っています。また、Google Cloudが著しく成長をとげている時に次世代のリーダーにバトンを渡したい、という思いを実現できることを光栄に思います。今後も、Google Cloud VP 兼 エグゼクティブ アドバイザーとして会社に貢献できること、そして三上氏のリーダーシップのもと、グーグル・クラウド・ジャパンがさらに成長していく場面に立ち会うことを楽しみにしています」と述べている。
グローバルにおける2025年第2四半期のGoogle Cloudの収益は、AI需要に支えられ、前年同期比32%の成長となる136 億ドル。これらの勢いは日本にも広がっており、さまざまな業界の企業がGoogle Cloudのソリューションと専門知識を活用して大規模なイノベーションを実現しているという。