俳優の坂口健太郎と渡辺謙の共演による映画『盤上の向日葵』(10月31日公開)の海外版ポスタービジュアルが到着した。また、釜山国際映画祭に出品されるだけでなく、韓国国内で上映されることも明らかになった。
『盤上の向日葵』は、推理作家・柚月裕子氏の同名小説を原作としたヒューマンミステリー。とある山中で身元不明の白骨死体が発見されるのだが、事件の手掛かりは死体とともに発見された高価な将棋の駒。捜査の末、その駒の持ち主は、将棋界に彗星のごとく現れ時代の寵児となった天才棋士、上条桂介(坂口健太郎)だと判明する。さらに捜査の過程で、桂介の過去を知る重要人物として、「賭け将棋」で圧倒的な実力を持ちながら裏社会に生きた男、東明重慶(渡辺謙)の存在が浮かび上がる。
この度公開となった海外版ポスタービジュアルは、釜山映画祭に向けて特別に制作されたもの。主人公・上条のどこか憂いに満ちた表情と、彼の運命を大きく揺るがすことになる、歴代最強の破天荒な真剣師・東明の厳かな眼差しが映し出されている。
本作は9月18日に韓国・釜山で開催される第30回釜山国際映画祭のオープンシネマ部門の上映作品として、ワールドプレミアを開催するが、映画祭には坂口、渡辺、熊澤尚人監督らが登壇することも明らかになっている。また、公開時期は未定だが、韓国国内で劇場上映されることも決定している。
(C)2025映画「盤上の向日葵」製作委員会
【編集部MEMO】
推理作家・柚月裕子氏の同名小説を原作とする本作は、2019年にNHK BSプレミアムにてテレビドラマ版が放送されている。もともとは2015年から2017年にかけて『読売プレミアム』にて掲載されていた連載小説で、2017年8月に中央公論新社から単行本として刊行された。第15回本屋大賞では、第2位にランクイン。また、2022年10月からコミックウォーカーとニコニコ静画の『COMIC_Hu』にてコミカライズもされている。