PFUは9月8日、人気のプログラマー向けキーボード「Happy Hacking Keyboard Studio(HHKB Studio)」用の新オプションとして、「木製キートップセット for HHKB Studio」の販売を開始した。価格は39,600円。


77年の歴史を持つ老舗工房・松葉製作所との協業で製品化した木製キートップセット。ウォールナット、ブラックチェリー、メープル、オークといった、高品質家具にも使われる銘木の一枚板から製作される。

各キートップは切り離しから研磨まで、すべて職人の手作業によって一つずつ丁寧に仕上げられており、オリジナルのキートップと変わらない滑らかな打鍵感を実現している。

特徴的なのは、完璧に磨き上げずに残された絶妙な木の触り心地で、指先にやさしく寄り添う使用感を提供する。また、木製ならではの経年変化により、時とともに深まる美しい風合いを楽しめる。

製品は英語配列用と日本語配列用の2種類を用意。英語配列用にはEsc、Return、Control、Tab、スペースバーの5つのキーが、日本語配列用にはEsc、Control、Tab、Enter、Shift、スペースキーの6つのキーが1セットとして販売される。

同製品はPFUが以前に公開した「HHKB Studio キートップ3Dデータ」を活用して製作されており、HHKB Studioおよび互換性のあるキースイッチで使用可能だ。

松葉製作所は精密な木型製作で77年の実績を持つ工房で、一枚板から削り出す手仕事により、失われつつある伝統技術を現代に受け継いでいる。近年ではHHKB専用のパームレストやキーボードルーフ、木製iPhoneケース、スピーカーなど、独創的なプロダクトも手がけ、今回のコラボレーションもその延長線上にある。

木製という特性上、水濡れ時の迅速な拭き取りや月1回程度の蜜蝋クリーム塗布など、特別なお手入れが推奨されている。また、キートップの着脱時は真っ直ぐ上に引き抜くなど、取り扱いには注意が必要となる。
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