俳優のオダギリジョーが監督、脚本、演出、編集を務め、出演もしている映画『THE オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ MOVIE』(9月26日公開)の親子試写会が実施され、Q&Aとトークにオダギリが登壇。さらに、オダギリがオリバーとして登場した。
『THE オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ』は、2021年に俳優のオダギリジョーが脚本、演出、編集を務めNHKで放送されたテレビドラマ。2022年にはシーズン2が放送されたが、この度、映画化され劇場公開される運びとなった。
オダギリ監督のもとに結集したのは、ドラマ版から引き続き主演を務める俳優の池松壮亮、共演に麻生久美子、本田翼、岡山天音、黒木華、鈴木慶一、永瀬正敏、佐藤浩市、嶋田久作、宇野祥平、香椎由宇。そして新メンバーとして吉岡里帆、鹿賀丈史、森川葵、髙嶋政宏、菊地姫奈、平井まさあき(男性ブランコ)、8年ぶりの映画作品となる深津絵里が加わっている。
9月15日、プロードメディア試写室にて親子試写会が実施され、Q&Aとトークにオダギリが劇中に登場するタコのオブジェを持って登壇した。オブジェを手にしたオダギリは「本物のように見えるでしょう? こういうものを一つ一つ丁寧に作っていく人たちがいて、映画は完成するんです」と子供たちに映画作りの裏側を語りかけた。親子試写イベントを企画した理由については「いろんなところで上映会をした時に、たまたま参加してくれた小学生の反応がとても良かった」と振り返り、特に「地元・岡山での上映会でも、友人の子供たちが楽しんでくれていた」と驚いたことを明かした。さらに「大人からは『難しい』と言われることもあるけれど、子供たちは無邪気に何も考えずに観てくれていた。改めて子供にも伝わる作品なのだと思った」と語り、「今回、子供たちが笑ったり騒いだりしながら観てもOKな場を作りたい」と親子上映に込めた思いを伝えた。
Q&Aで「小学生の時、映画監督になりたいと思っていましたか?」という質問が飛び出すと、「全く思っていなかった。何も考えてなかったですね」と即答。「映画を作る中で難しかったことは?」と尋ねられると「人とコミュニケーションを取るのが得意ではないので、それが大変だった。
最後にオダギリ監督から、「海外では、映画を観るときにみんな自由に笑ったりおしゃべりしたりしながら楽しんでいます。けれど日本の映画館は静かにしなきゃいけないという雰囲気があって、ちょっとの物音でも注意されてしまうんじゃないかと気になる方も多いと思います。今回の作品は、そうした窮屈さを忘れて楽しんでいただきたい映画です。ハチャメチャで馬鹿らしく、思わず笑ってしまうようなシーンもたくさんあります。どうか難しく考えずに、自由に観て、いっぱい笑ってください。そして『面白かった!』と思ったら、ぜひお友達にも伝えて、一緒に楽しんでもらえたら嬉しいです」とメッセージが送られ、笑顔のうちにイベントは幕を閉じた。
そして上映終了後には、なんとオリバー(着ぐるみ姿のオダギリ)が会場に現れた。
(C)「THE オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ MOVIE」製作委員会