女優の北川景子が主演を務める映画『ナイトフラワー』(11月28日公開)が、第38回東京国際映画祭のガラ・セレクション部門に出品され、ワールドプレミア上映が行われることが発表となった。これにあわせ、新たな場面写真8点が公開となっている。
第44回日本アカデミー賞最優秀作品賞に輝いた『ミッドナイトスワン』の内田英治監督が原案・脚本・監督を務めた本作は、昼はパート、夜はスナックで働きながら、2人の子供の夢を叶えるためにドラッグの売人になることを決意する母親の姿をリアルに描く。主人公・永島夏希を演じるのは北川景子。これまでの品行方正なイメージを封印し、関西弁で捲し立てるシーンや、笑い、泣きじゃくる姿を熱演する。
この度本作が、10月27日から11月5日まで、日比谷・有楽町・丸の内・銀座で開催される第38回東京国際映画祭のガラ・セレクション部門に出品されることが明らかになった。同部門は、世界の国際映画祭で話題になった作品や、国際的に知られている巨匠の最新作、本国で大ヒットした娯楽映画などを取り扱う部門で、第35回では『イニシェリン島の精霊』(マーティン・マクドナー監督)や、第36回では『哀れなるものたち』(ヨルゴス・ランティモス監督)、『首』(北野武監督)、昨年の第37回では『サンセット・サンライズ』(岸善幸監督)など、国内外から多彩なジャンルの作品が選出されている。内田監督作品では、2015年開催 の第28回に出品された『下衆の愛』以来の公式招待となる。
これにあわせ、新たな場面写真8点が公開となった。公開された場面写真には、子供たちの未来を守るため、タッグを組んだ夏希(北川景子)と多摩恵(森田望智)が、 幸せを求めて街を駆け抜ける瞬間を捉えたものから、昼は母親と格闘家、夜はドラッグの売人という全く別の顔が切り取られている。また、幼馴染の多摩恵に密かに思いを寄せる海(佐久間大介)と多摩恵のほのぼのとしたラーメン店での一幕や、夜の街を仕切る麻薬密売の元締めのサトウ(渋谷龍太)と、麻薬密売のネタを追う元刑事の探偵・岩倉(渋川清彦)が、ただならぬ雰囲気で何かを見つめ、ざわつきを覚えるカットも。それぞれの孤独が重なり、寄り添い、必死にこの世界を生き抜こうとする登場人物たちを描き出したものとなっている。
(C)2025「ナイトフラワー」製作委員会
【編集部MEMO】
内田英治監督は、1971年生まれ。ブラジル・リオデジャネイロ出身。