iPhoneに届いた通知が手元でサッと見られる、という利便性を売りに登場したApple Watch。ここ数年は、装着しているだけで自身の健康を見守ってくれることを評価して愛用する人が増えています。
そのようなApple Watchですが、世界で活躍するアスリートは私たちとは異なる視点で「もう手放せない」と語っていました。
東京オリンピックで銅メダルを獲得したスケートボード選手の中山楓奈さんは、Apple Watchで数値化された自身の体質をもとに、日々のトレーニングに生かして成果を上げていました。さらに「自身のパフォーマンスを引き出すのに欠かせない」と、競技中に音楽を楽しむためにも愛用しているといいます。
中山さんにとって、Apple Watchは最高の栄冠に近づくのになくてはならない存在になっていました。
体質改善に貢献したApple Watch、競技中には音楽も
今年20歳になったばかりの中山楓奈さんは、東京オリンピックやパリオリンピックで活躍した実力派のスケートボード選手です。
Apple Watchを使い始めたのは3年ほど前。「時計をつけながら滑るのがカッコいい」「ケースを好きなものに変えられるのがおしゃれ」と、当初はファッション性を評価して導入したといいます。
スケートボードの練習や競技にまず活用したのはタイマー機能でした。45秒間で自由に技を披露する競技形式「ラン」で、時間を測るのに使ったそう。「それまでは誰かに計測を頼まないといけなかったのですが、1人でできるようになりました」(中山さん)。消費カロリーや、どのぐらい滑ったかなどのデータが見られるのも便利だと感じていたそうです。
そんな中山さんがApple Watchへの信頼をグッと高めたのが、自身の体質改善やトレーニングに役立ったこと。
そこで役に立ったのが、Apple Watchで測定した心拍数データでした。競技で体を動かしても心拍数が上がりにくい体質だったのが、Apple Watchのデータで可視化されたのです。
中山さんの体質が分かったことで、トレーナーが心拍数データを基にした指標を設定し、心拍数をどこまで上げよう、1週間後にはここまで持っていこう、と決めてトレーニングを開始。自身の体質に合わせた効率的なトレーニングができるようになり、体質改善につながりました。
競技の本番の舞台で、自身のパフォーマンスを最大限に発揮するのにもApple Watchは欠かせないと中山さんは語ります。それが音楽でした。
意外にも、スケートボードは音楽を聞きながら競技することが許されています。「オリンピックの決勝でも、みんな音楽を聴きながら滑ってるんですよ。個人的にも音楽は欠かせない存在で、音楽がないとベストなパフォーマンスができないんです」(中山さん)
海外遠征が多いだけに、リアルタイム翻訳に興味津々
アップル本社で開かれた新製品発表会に参加した中山さん。特に気になったのが、AirPods Pro 3のリアルタイム翻訳だといいます。
「競技でよく海外に行くんですが、海外の選手と仲良くなって話をすることがあります。
iPhoneでは、iPhone Airに衝撃を受けたそう。「iPhone Air、実際に持ったらめちゃめちゃ薄くて、しかもすごい軽かったです」。さらに、前面カメラのセンターフレーム機能にも興味津々の様子。「自撮りも進化していたじゃないですか。人が途中から入ったら、それに合わせて自動で調整してくれて。今はiPhone 14を使ってるんですが、iPhone Airに買い替えたいなーって思いました」と感想を語ってくれました。
2028年のロサンゼルスオリンピックでも実施が決定したスケートボード。Apple Watchが、中山さんの出場や活躍を後押ししてくれることでしょう。